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Memory of Night 2
第11章 懐かしい記憶
花壇の端の石垣に手をつき、尻を突き出す。すぐに晃は宵のズボンを下ろした。
ひんやりとした外気に触れ、ぶるりと体が震えた。寒いわけではなく、むしろ体は熱を帯びて熱いくらいなのに、不思議な感覚だった。
「……家ん中におまえの親がいるのに、信じらんねー」
小声になりはしたが精一杯の悪態のつもりだったのに、晃は気にしたふうもない。
すぐに晃の舌で濡らされたローターがあてがわれる。
「宵の中、少し馴らさないと無理かな、久しぶりだし」
「……平気、そんくらいなら。早く」
晃の家の庭で今の体勢でいるのが居たたまれず急かしたのに、晃は笑った。
「ずいぶん積極的じゃん。早くおもちゃ欲しい?」
「ちが……んんっ」
言葉の真意を晃なら絶対わかっているはずなのに。まるでおねだりしているみたいに言われ、否定しようとした瞬間、中まで突っ込まれた。
晃の指ともそれとも違う、硬い感触に肌が粟立つ。
「ん、……っ、もうやめ……っ」
そのまま奥へと押し込まれ、宵は振り向いて首を振った。
「宵の気持ちいいとこに当たるようにしといた。さ、チャリ押して帰ろう」
身なりを整えられ、むかつくくらい爽やかに晃が言う。すでに違和感しかないそれを振動されたら、と思うと緊張感しかなかった。
そのまま晃がチャリを押し、二人は門を出て帰路についた。