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Memory of Night 2
第21章 宣伝用ポスター

「店はまわるから、とりあえずまだホールはいーや。おまえにちょっと話あるんだよね」
「話? ああ、前電話で言ってたやつ?」
春加が時計を見る。
「そう、もう少しで来るはずだけど……」
その時だった。
スタッフルームのドアが開き、現れたのは。
「oh! 宵! 久シブリ、ネ! 会イタカッターネ!」
(げ、出た……!)
相変わらずのハイテンションで現れたのは、日本舞踊の先生をしているという外国人女性のアメリアだった。
金髪に青い瞳の美女で、先日は赤い着物姿だったが今日は艶やかな緑色だ。
アメリアは宵にかけより、ふわりと頬に触れる。そのまま口付けられそうになったが、右手を口の前に持っていき、宵はどうにか阻止した。
「そういうのは……ちょっと」
「挨拶ネ!」
「挨拶でも、日本じゃ普通あまりしないですよ」
アメリアは宵から離れ、しょんぼりした顔をする。
握手を拒まれるような感覚なんだろうか、と思ってちょっと申し訳ない気もしたが、晃の顔が浮かんで無理なものは無理だった。
バレたら殺されてしまう。
「おお、ミスアメリア。久しぶり。マスターの僕を差し置いて、宵くんにちょっかいを出すのかい? 寂しいな」

