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Memory of Night 2
第21章 宣伝用ポスター

「お疲れ様でーす」
「あ、宵くん、お疲れ様! なんか久しぶりだね」
海から戻って三日目の夕方。六日ぶりくらいのバイトだった。休み中は店がオープンする5時からのシフトになっている。スタッフルームに行くと、そこにはマスターの亮と春加がいた。
「宵、おまえなんで電話出ないんだよ。ずっと電源が入っていないか電波の届かないところになんちゃらで繋がりもしないし」
と春加。
「……海に落として壊しちまってたの。もう新しいのに交換してもらったから繋がるよ。用はなんだったの?」
「遅い。用はもう済んだからいーよ」
そう言う春加の隣で、亮が思い出したように頷く。
「そっか、宵くん海に行ってたんだっけ? 楽しめたかい? スマホを落としちゃうなんて大変だったねえ。新しいのに替えてもらえたなら良かった。若い水着美女とはいっぱい会えたかい?」
「……まあ、家族連ればかりでしたけどね」
宵は持っていた手提げから土産に買った海鮮のお煎餅を取りだし、テーブルの上に置いた。
「どうぞ、良かったら食べてください」
「お土産まで。ありがとね、宵くん」
スタッフの人数よりは多めに入っているはずなので、休憩か出退勤の時にでも取ってってもらえばいいだろう。
お煎餅を置き、奥の更衣室に入ろうとすると、春加が待ったをかけた。

