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Memory of Night 2
第23章 墓参り

「でももう平気。帰るか」
花を包んでいたビニールなどのゴミをまとめ、先ほど上ってきた急な斜面を今度は下りていく。
宵は晃に声をかけた。
「悪かったな。せっかくの休みなのに、墓参りなんて付き合わせて」
「どうして? 少しも嫌じゃないよ」
「……ほんと、妙なとこお人好しだよな、おまえ」
宵が呆れたような顔をする。知らないやつの墓参りなんて、面倒なだけだと思うが。ましてや片道一時間の山の中というオプション付きの場所だ。
「そういうんじゃないよ。てか、宵にだけだって。俺の方こそ誘ってくれてありがとう。宵のご両親にちゃんと挨拶できて、嬉しいよ」
そんなふうに言われるとはつゆほども思っておらず、宵は目を見開いた。つい噴き出してしまう。
「……そんな真面目くさった理由で誘ったわけじゃねーのに。遠いから、一人で来んのだるかっただけだよ」
長い道中、一人きりで電車に乗ったり山道を歩いていると、どうしても生きていた頃の両親がちらついてしまう。
だけど今日は晃が居てくれたおかげで、そんなに落ち込まなかった。
急な獣道を下り、アスファルトに戻ってくる。
そこを進みながら、晃が尋ねる。

