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Memory of Night 2
第25章 夏の終わり

晃はつい笑ってしまった。
確かに、足を怪我していた宵の擦り傷部分に舌を這わせた。
一応消毒という名目だったが、宵の感度がいいせいか、反応が楽しくてついちょっかいを出したくなってしまった。というのも理由の一つだが。
もっと印象深いエピソードはある場所のはずだが、宵の中ではそこなのか、と思うとおかしかった。
「……全然笑うとこじゃねーんだよ、変態。エロ親父みたいなことばっかしやがって」
「酷い言われようだな。何度も弁解してるけど、全部宵に対してだけだって。可愛いから、いじめたくなっちゃうんだよ」
「……それがそもそも変なんだって。プラ……なんだっけ?」
「プラトニック?」
「そうそれっ。ちったあそっちを見習って、煩悩を捨てろ」
「えー、じゃあ、手でも繋ぐ?」
晃は右手で隣に座る宵の左手を握る。指を絡め、きつく握りしめる。
そうして持ち上げ、中指の第二関節の辺りに軽く口付けた。
「……っ」
びくりと震え、反射的に手を引っ込めようとする宵の体をぎゅっと抱きしめた。
「宵、大好きだよ」
もう何百回も囁いたセリフを、晃はもう一度告げた。
きちんと言わなければ、と思う。
ーーずっと一緒に居られなくなってしまうこと。

