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Memory of Night 2
第28章 独占欲

シャワーを先ほどまで弄っていた乳首に当てられ、息を飲む。
「乳首、いつもより赤い」
「おまえが弄るから……っ」
自分の声がやけに大きく響き、宵は慌てて口をつぐむ。
「こうされるの、気持ち良かった?」
再び空いている方の手で乳首をつままれる。
「ん、んう」
宵はとっさにきつく唇を噛んだ。
浴室は声が響く。いくら隣人がいないとはいえ、自分の淫らな声が反響する様を聞きたくなんてなかった。
「我慢してる姿もそそる」
今日は執拗にそこばかりを弄ってくる。
片方はシャワー、もう片方は指で。
知らぬ間に、腰が揺れていた。
「……宵の、勃ってきたね。ここ責められんの好きなんだ」
「好きじゃ、ない……」
なるべく上擦らないよう意識して答えると、晃は笑った。
「こんなに反応してるのに? 体は正直だよ」
晃はシャワーの水圧をあげた。
「あ、やだ……っ」
たまらず上半身を大きく仰け反らしてしまう。
「ん、あ……」
唇を噛んでも抑えられず、声が漏れる。
晃は楽しそうに笑った。
ひとしきりなぶったあと、ようやくシャワーが止まる。
「お湯、ずっと出してたら勿体ないね」

