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Memory of Night 2
第33章 撮影旅行前夜

「どんどんエロい体になってくね。……そういうの興奮する」
「焦らすから……っ」
反発しようとしたが、顔をあげた晃の頬に付着した白い液体が視界に入り、宵は慌てて体を起こした。
迸りが飛び、晃の顔を汚してしまったのだ。
「ごめん……洗ってこいよ」
「ーーなんで? 宵に汚されるの、嬉しいけどな」
そうして頬についたそれを指先でぬぐい、ぺろりと舌で舐めとった。
「宵の味がする」
「ばか……汚ねーって……っ」
晃の仕草に、またずくんとあそこが疼いた。
確かに口淫のあと、そのまま口に放ち飲ませてしまうことは今までにだって何度もあった。外で、どうしようもなくそうさせてしまったこともあるし、晃が好んでそうしたこともある。
けれど、やはりどうしても申し訳ないような気持ちが勝り、居た堪れなくなってしまうのだ。
興奮は、するけども。
宵はそれを振り払うようにかぶりを振り、ベッドの枕元からティッシュを何枚か掴み、晃の頬や髪についたそれを拭いてやった。
「ありがとう」
ふいに晃が、宵の肩に頭を乗せてくる。
そうして小さく息をつく。
「今日はゆっくり進めようと思ってたけど、俺の理性が飛びそう。ーー挿れていい?」
「いい、けど。すぐは……」

