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Memory of Night 2
第33章 撮影旅行前夜

一週間近く、いや、もしかしたら一週間以上していないのだ。きっと狭くなっていて、広げないと入らない。
晃ので奥を突かれる感覚を脳が勝手に思い出していた。下腹がきゅっと収縮し、何もしていないのに、ずくずくと疼くようだった。
早く欲しい、無意識のうちに、晃を見つめていた。
「その顔、わざと? 俺のこと煽ってる?」
「……何が?」
意地悪く問いかけられ、宵は首をかしげた。
ふいに晃が笑う。
「無自覚なんだ。あんまり物欲しそうな目で誘ってくるから、このまま強引に犯してほしいのかと思った」
「そんなわけねーだろ、怖いっつの。痛いのはやだよ」
「うん、痛くはしない。本当はそっちも丁寧にほぐしてあげようと思ってたんだけど、今の俺には優しくできる自信ないや。……だから今日は、自分で中柔らかくして」
「……え?」
「全部、見ててやるから」
それは晃の前で自分で尻を触り、ほぐせということだろうか。
冗談じゃない、と思うのに、耳に唇を当て艶っぽく囁かれると、ダメだった。体中が期待に震える。
軽くイッただけの体はまだまだ熱を帯び、宵のそこも、少しもおさまる気配はない。
晃と早く一つになりたい気持ちは一緒だった。
恥ずかしいことを要求されているのだとわかっても、宵は頷くほかないのであった。

