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Memory of Night 2
第35章 同室者

「あったかいもの飲みたいね。ーーあ、ケトルの横にいろいろ用意してくれてる。さすが土方さん、ホテルなみのサービス。晃くんは何がいい? 珈琲、紅茶、緑茶、レモネードに……」
「亮さんと同じのでいいです。ありがとうございます」
「いえいえ」
亮はケトルに水を入れ、セットした。
「うーん、僕珈琲がいいかな。晃くんも珈琲でいい?」
「はい」
「わかった。すぐ沸くと思うから、ちょっと待ってね」
ドリップ珈琲らしい。ケトルの横にカップを置き、淹れる準備をしてくれている亮の背に晃は気になっていたことを尋ねた。
「あなたが作ったんですか? 部屋割」
「うん、そ」
短く肯定が返ってくる。
「どうしてこの組み合わせにしたんですか?」
「ああ、晃くん受験生だって聞いてたから。ハルちゃんから。勉強道具持ってきたんでしょ? 宵くんが高校生ってこと、一応隠してるんだよね。本当は働いちゃダメな年齢だから。その宵くんの同級生である晃くんが自室で大学受験の勉強してもらうには、事情を知ってる人と同じ部屋にしないとでしょ? だから僕と……」
「そんなの、宵と俺を同室にすれば解決する問題でしょう?」
一番簡単で自然な解決策のはずだ。

