この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第6章 呼び出し

「ーー決まった?」

 ふいに聞き慣れた声が聞こえて振り向くと、宵がグラスをいくつも乗せたトレイを持って立っていた。

「これ、ノンアルだって。何味かわかんねーけど」

 そう言って晃の前にグラスを一つ置く。琥珀色の液体が揺れていた。
 宵はワイシャツにカマーベストというかっちりとした制服姿だ。男女兼用の制服のせいか、髪が伸びてきたからか、ボーイッシュな女性のようにも見える。

「ありがと。似合ってるね」
「どうも。で、食いもんは?」
「宵が食べたい」

 頬に触れようと右手を伸ばすと、ぴしゃりとはね除けられた。冷ややかな眼差しで告げられる。

「お触り禁止なんで。ついでに本名もダメっぽいから、ここにいる時は翡翠って呼んで」
「源氏名まであるんだ。本当にキャバクラみたいだね」

 晃が苦笑する。

「宵のオススメは?」
「あー、オムライスとか?」
「ならそれで」
「はいよ。ごゆっくり」

 会話はあっさりとしたものだけで、宵は踵を返してカウンターの方へと歩いていく。
 晃はどうしても、宵の周辺を気にせずにはいられなかった。
/704ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ