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Memory of Night 2
第38章 救援

「ーーなんで」

 口をついて出ていた。

「なんで戻ってきたんだよ……っ」

 絞り出すような声と共に宵の肩の辺りを掴んでいた。
 戻ってこなければ、アメリアと一緒に逃げてくれてさえいれば、この少年を巻き込まなくて済んだ。怪我もさせずにーー死なせずに済んだ。
 どうして放っておいてくれなかったの。八つ当たりだとわかっても、宵を責めずにはいられなかった。

「……理由なんて別に無いって。体が勝手に動いちまったの。強いていうなら、あんた助けたいって思ったからだよ。多分」
「余計なお世話なんだよ……っ!」

 千鶴は思わず叫んでしまっていた。脇腹が痛む。右手で庇いながら、昂っていく気持ちは抑えられなかった。

「そんなこと、あたしは望んでなかった! 助けてほしいなんて思ってなかった……! おまえ、うぜーんだよ! あのままで良かったんだ! あのままーー」
「……死んでもいいって思った?」
「…………っ」

 千鶴はそれ以上言葉を返せず、黙った。沈黙が、洞穴内の淀んだ空気を支配していた。
 宵は掴まれた肩を振りほどこうとはしなかった。

「やっぱあんた、似てんな。ちゃんと血、繋がってんだなって思う」
「……桃華に?」
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