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Memory of Night 2
第7章 緊縛イベント

「ーー以上、緊縛イベントの流れはそんな感じだけど、質問あるやついる? はい、なしね。解散」

 春加の声でローズで働くスタッフは一斉に持ち場へと戻った。
 午後七時四十分頃スタッフはキッチンへと集められ、イベントの流れについて説明を受けた。
 月二~三回程度、だいたい水曜日に行われる本格的なショーとは違い、今回の緊縛イベントは突然決まったものらしい。最初に話が出たのが一週間ほど前だ。バーの客の中に緊縛に詳しい者がいるらしく、亀甲縛りのやり方を教えてくれると言うのだ。
 気軽に緊縛体験ができるということで、楽しみにしている客も多い。急な決定で告知がほぼできなかったらしく、今日来店している客のほとんどが常連とその繋がりだった。
 宵も自分の持ち場に戻ろうとトレイを手にした。イベントの時には客の席を回り、サービスのカクテルを配る。今日も同じだろうと思っていたが、

「宵、おまえはこっち」

 春加に手招きされ、首をかしげる。

「そのベスト脱いでこい」
「え、今日はもう帰っていいの?」

 まだ八時前だが臨時だし早めに上げてくれるのかと思いきや、春加が不審げに眉をひそめる。

「……直接聞いてない? よな」
「何を? つか誰から?」
「指名されてんだよ、あの人から。おめでとう、初の亀甲縛り体験してこいよ」
「はあ!?」

 ウインクと一緒に親指を立ててグッドのポーズをする春加。その瞬間、突然の鬼電でバイトに呼ばれた今の状況そのものが、ハメられたんじゃないかと気付くのだった。
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