この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第7章 緊縛イベント

 緊縛イベントは八時ちょうどに開始されるらしい。あらかじめスタッフがテーブルやソファを何台か片付け、フロアの中央に五人ほど入れるようなスペースを作っていた。

「二分前に照明消すから、そうしたらあの空いてるスペースの真ん中に行って」

 急いでベストを脱いで戻ると、春加にそう耳打ちされる。

「……真っ暗になんの?」
「いや、小さい照明はつくよ。ちょっとした演出だから気にしなくていい。緊縛の手本として最初に講師がおまえを縛ってから、他の客も体験する流れで進行してくんで、よろしく」
「手本て……」
「あ、時給以外にちょっと報酬も出すから、よろしく」

 もう何をよろしくされてるのかもよくわからないまま、いよいよ照明が消えた。ざわざわと、客達の囁きが聞こえ始める。宵は指示通り、広いスペースの真ん中に立った。

「やあ、宵くん。今日はありがとう。僕の相手を引き受けてくれて嬉しいよ」

 不意に腰に手をまわされたかと思うと、耳元でそう囁かれる。その声は、聞き覚えがありすぎるものだった。

「あなた……だったんですね、緊縛の講師って。突然のご指名だったので驚きました」
「……直接誘っても、あしらわれてしまうからね」

 苦笑混じりに、そう土方(ひじかた)は言った。
/704ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ