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Memory of Night 2
第41章 タイムリミット

 それを知っていたからこそ、亮はすぐに重機を借りることを思いついたのだろう。普通なら、いくら資産持ちとはいえそんなもの普通の家にあるわけがないのだから。
 アメリアから、洞穴に行くためには雑木林を登らなければならないと聞き、重機はなるべく小型のものをと頼んだ。
 密集した木々の中にある細い道。ここを重機が通ることができるか、微妙な狭さだった。
 亮が土方や食堂にいる者に話をしている一方、晃は救助隊に連絡を入れた。状況を説明し屋敷の住所を伝えたが、すぐには来れないと言われてしまった。晃が連絡を入れる少し前に、別の救助要請があったらしい。雪山で滑って怪我をしてしまった遭難者を救うため、出払ってしまい人手が足りないという。

(どうしてこのタイミングで……)

 晃は歯痒さに唇を噛みしめた。応援を呼び、なるべく早く駆けつけると言われ、通話は一旦切られた。

「嘆いてる暇なんてないだろ、とにかく行くぞ」

 思い付く限りの今できることは、亮が指揮をとりやってくれた。
 人手を集めることと重機に関しては土方に任せ、アメリアを連れ、二人は一足先に事故現場へと向かったのだった。
 あとから来る者たちが迷わぬようアメリアは車に待機させ、亮と晃は二人で洞穴に向かった。
 懐中電灯で足元を照らしながら慎重に雪道を歩き続け、ようやく広いスペースに出た。

「……!?」
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