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Memory of Night 2
第41章 タイムリミット

「電話、通じないか?」
「……はい」
「こっちもだめだ」

 亮の言葉に晃は頷いた。もう何度も宵のスマートフォンに電話をかけているが、呼び出し音が鳴ることはなかった。

『この電話は、電源が入っていないか、電波のーー』

 電話をするたびに繰り返し流れる機械音声に、晃は苛立っていた。いや、焦りの方が大きい。洞穴の中で電波が届かないのか、電源が切れてしまっているか……あるいは土砂に埋まり壊れてしまっているか。
 亮も同じらしい。先ほどから、何度も春加のスマートフォンにかけているようだが、繋がらない。
 防寒具に身を包み、晃と亮は雑木林の中を歩いていた。雪に覆われた急斜面を、早足で登っていた。スコップを握りしめ、木に縛ってあるリボンをたどり洞穴を目指す。
 屋敷にアメリアが駆け込んできて話を聞いたあと、亮はすぐさま屋敷の持ち主である土方に事情を説明し、協力を仰いだ。とにかく人手が欲しい。崩れた土砂を一緒に掘り起こしてくれる人を集めてくれるようお願いした。
 あとは重機だ。いくら人数がいたって、手堀りだけでは限界がある。土方は屋敷だけでなく、屋敷周辺の土地の一部も所有しているらしい。春すぎから秋にかけて、畑で野菜を作っているという。土を耕すための農機具や、木を伐採するための機械もある。
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