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Memory of Night 2
第42章 入院生活

宵と千鶴が運ばれたのは同じ病院だった。千鶴はやはり宵よりも重傷で、ICUに入った。全身の十ヶ所以上の打撲と、肋骨の骨折と腹部の切創。出血も多く、数日は予断を許さない状態が続いた。
宵は命に別状は無かったが、右手の骨折がとにかく酷かった。全部で七ヶ所。たまたまこの病院には形成外科があり、有名な医師もいた。レントゲンを取り、ずれた骨を一本一本もとの場所に戻されたがその処置は麻酔なしで行われたため、死ぬほど痛い思いを何度もした。
新手の拷問かと思ったほどだ。もし左足が骨折してなかったら、反射的に先生を蹴り飛ばしていた気がする。
「痛くても、我慢です。見たところ神経や血管を傷つけてはいなそうなので、このまま固定して、様子を見ます。もし骨が変なふうにくっついてしまったら、もう一度折って手術で繋ぎなおし、きちんとくっつくようにします」
「…………もう一度、折っ……」
青ざめる宵に、若い男性医師は冷たく笑う。
「嫌なら、祈ってください。左足は奇跡的にずれてないようなので、このまま固定します」
そう言って、手は専用の固定具をいくつも使い最後に包帯を巻いてくれた。足もギブスで同じく固定される。

