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Memory of Night 2
第42章 入院生活

処置室を出ると歩行器まで用意されていて、まるで大怪我をおっているような扱いだった。
千鶴はもちろん、自分も入院だそうだ。
(別に元気だけど……)
酸欠で死にかけてはいたものの、翌日には意識も戻った。一日かけて血液や頭や全身の検査もされ、左足と手の怪我以外は特に傷ついているところはないらしく、運び込まれた翌々日の今日、きちんと処置してもらえた感じだ。
こんな形で入院になってしまい、晃やローズの面々はどうなったのか気になった。
晃とは二度ほど電話をしていて、声を聞いていた。だが、亮や屋敷にいる人たちのことを尋ねても「気にしなくていいから、今はゆっくり休んで」と言われるばかりだった。
看護師に付き添われ、病室に向かうと、そこには晃の姿があった。宵の姿を認めると早足で向かってくる。
「あ、宵くんのお友達ですかね? 今、骨折した手足の固定をしたところです」
「……大丈夫?」
「痛すぎて死ぬかと思った」
素直な感想を伝えると、やたら明るそうな看護師はくすりと笑った。
形成外科で勤める看護師なら、骨折の治療を受ける患者は見慣れているのかもしれないが、宵からしたら大袈裟でもなんでもなく死ぬほど痛かったのだ。

