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Memory of Night 2
第7章 緊縛イベント

きつく目を閉じ、必死で意識を逸らす。
それでも紐を輪っかに通し、後ろと前を何度も行き来していく縄の感触に、無意識のうちに体は揺れた。
「両腕、上げてて。肩くらいまで」
「や、脇……」
「ん? 縛ってるだけだけど?」
いやらしく触られてるわけじゃないことくらいわかってる。
それでも息が上がる。
「良かったね、今日の緊縛ショー逃げれて。あのまま土方さんだっけ? に最後まで縛らせてたら、人前で気持ちよくなっちゃってたかも」
「なるわけねーじゃん、あんなんで。おまえだけ……んん」
晃に頭を抑えられ、口付けられる。舌を捉えられ吸われると、それだけで立っていられなくなりそうだった。
「俺だけ?」
「……当たり前だろ」
息を弾ませたまま答える。
あんな男に縛られたって、何も感じない。さっきも晃と露出した女のやりとりばかりが気にかかり、それどころではなかった。
「あんまり俺のこと煽るなよ。宵のことめちゃくちゃにしたくなる。縛り終えるまで待ってて」
「煽ってなんか……」
再び再開される亀甲縛り。器用な晃がそれを完成させたのは、それからわずか五分後くらいだった。

