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第10章 懇願

数日経ってもその事が頭から離れない…あゆみはもう公平に多くは望まないから…せめてたまに抱いて欲しいと数日の間にそう考え出していた…

遠目に公平を見るたびその思いが大きくなる…

そんな時たまたま帰る公平に声を掛けている女の人を見て…あゆみはいても経っても居られず見えない場所から話しを聞いていた…

全ては聞こえないがどうやら公平との関係を続けたいと言うその人に公平があっさりOKするのを聞いて頭が真っ白になってその後の公平の話しを聞いて居なかった…

とぼとぼと帰宅して…

あの人にはあんなに簡単に…なんで？

そう言う思いが頭をぐるぐる回って中々寝付けなかった…

数日公平をずっと見ているがあの人は全く現れない…

？？？…公平君…確か他にもいるって…でも…誰も…

大学内だけの行動しかしらないあゆみは混乱した…

そんなあゆみの行動は全く知らない公平は1人増えたセフレを翔と引き合わせる…

翔といつもと違うカラオケボックスに入って先に入っていた瑠璃が緊張して翔に自己紹介している…

少し話しをして…

公平「これでいいのか？嫌なら断って構わないぜ？普通に彼氏作った方がいいと思うけど？」

公平のその言葉に首を振る…

どうしても公平がいいと…

ため息を付いた公平に…

翔「…公平…後で話しがある…」

そう言うと瑠璃は遠慮したのか…

瑠璃「あっじゃ…私は…」

そう言って出て行く瑠璃に…

翔「悪いね？いやならちゃんと言ってね？」

そう言って送り出した…

二人になった翔は…

翔「最近お前ずっと見られているぞ？あの子に…」

公平「？？あの子って？」

翔「…ほら…一年のあゆみ？だっけ？」

公平「…ふーん…見られるのは今に始まった事じゃないから…」

翔「それと恵に聞いたんだけど…」

大学にリクルート目的で出入りしている企業の人間が公平の事を聞いていたらしい…

公平「？？俺まだ2年だぜ？そう言うのって三年の半ばくらいに俺達がやるんじゃねぇの？」

翔「…まぁ…そうなんだけど…その人女だったらしいよ…秘書だって言ってたらしい…」

公平には全く身に覚えがない…そんな知り合いはいない…

翔「まあ…男もいたらしいけど…」