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第4章 夏休み

真里との話しを聞いていた数人が公平に話し掛けて来た少し遠慮気味だったが食い気味に…適当に相手をしながら2時間それなりに楽しく過ごし公平はここで帰る事にした…

初めに声を掛けてくれた先輩に近づいて…

公平「…あの…今日はありがとうございました…俺…ここで…」

先輩「ん？ああ…まだ居ても構わないぜ？無理は言わないけど…」

そう言われたが帰る事にした…誘って来た友人にも帰る事を伝えて

友人「あっ…今日は悪かったな…ちょっと高い晩飯にさせて悪い…助かったわ…」

苦笑してじゃあと公平はその団体から離れて来た時と同じように帽子を被って駅に向かう…

角を曲がって少しして…

真里「ちょっと待って…」

追いかけて来た真里の声に振り返れば…

公平「あれ？君…どうしたんだ？」

真里「…その…れ、玲衣とは良く会うの？」

何故そんな事を聞くのかは知らないが…

公平「いや？免許合宿で知り合っただけだし…SNSの交換はしたけど？なんで？」

真里「あっ…そ、そうなんだ…」

公平「？？で…何？」

真里は少し赤くなって顔を振り…

真里「あっ…ごめん…ちょっと玲衣との話しが気になって…」

公平「？ふーん…まぁいいや…じゃあ…」

そう言ってさっさと駅に脚を向けたがしばらく視線がある事を公平は気が付いていた。

両親が転勤するため空港まで見送りに来た公平は…

公平「あのさ？免許取ったし叔父さんに預けたあの車…使ってもいい？」

母親「…見送りなんかくるから何かと思ったら…」

父親「…構わないけど気をつけてな…頻繁に使うならお前が管理しても良いぞ？」

公平「！！ホント？ありがとう！父さん！」

そう言って公平は両親を見送りその脚で叔父の家まで行き経緯を話し父親が使っていた車を預かりそれに乗って帰宅して近くの月額の駐車場を借りて公平が使うことになった…

これで動きやすくなると…あと運転にも慣れておきたい…そう思って都内をゆっくり走ってドライブをする…

駐車場の契約は簡単ですぐ契約出来て車の諸々の手続きなどは叔父がしてくれると父から聞いていた。

一応届くかは不明だが母親のメールに報告だけ入れて車から降りてマンションに歩いて行く…