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玉蘭花の香り
第3章 追い掛けて…
店に到着すると、ロンのお父様が待ってくださっていた。

中国語で挨拶をすると、とても喜んでくれた。


「先にマッサージをして来ると良いですよ」と言われた。
本当に女性スタッフが出て来たので、
少し笑ってしまうと、

「息子はヤキモチ焼きなので」と、お父様がウィンクしながら言った。

90分ほどマッサージをして貰うと、
逆に身体が重たくなるような感じがした。


エントランスの茶盤の処に戻ると、
お父様とお茶を飲みながら過ごした。


昼間に求めた茶器を渡すと、
「ここの茶器は、私も大好きです」と喜んでくれた。

「お名前に龍の文字があったので、
この模様にしました」というと、目を細めて喜んでくれた。


「美香さんにお茶を淹れて貰いたいな」と言うので、
お父様の用意していた梨山のお茶と、
私が持参した陳年鉄観音を淹れて、のんびり楽しんだ。

お父様は焼き物にも造詣が深く、
お話をずっと聴いていても飽きないほどだった。

中国語と英語、半々くらいで話していたら、
「中国語、勉強されてますね?」と言われた。


「難しくて…」と言うと、

「息子と付き合えばすぐ上達しますよ」と、にこやかに言われて、
頬が紅くなってしまった。


「あの…私はロンさんより6歳も歳上なので…」と言うと、

「とてもそうは見えませんね?
美香さんはとても可愛い」と言われて、
更に紅くなってしまった。


「滞在中はホテルのエステの方にもいらしてください。
ツルツルに磨いて貰えますよ」と楽しそうに笑った。


10時を回った頃に、ロンが戻ってきた。


「早かったな」と父親に言われると、

「飛んで来たから」と答えていた。

中国語での会話はだいぶ聞き取れるようになってきていたが、
台湾語での会話になると難しく、
親子の会話はあまり分からなかった。


「そろそろ送って行くよ」と、ロンが私の手を繋いで立ち上がったので、
お父様に美味しいお茶のお礼を伝えると、
「こちらこそ、ありがとう」と言われて、ハグされた。

そして、ロンにヒソヒソ話をして、私たちは送り出された。


タクシーに乗ると、

「父とは、大丈夫でしたか?」と訊かれたので、
「とても楽しかったです」と答えた。

「父に、『まだ、美香さんと寝てないのか?
頑張れ』と言われたよ」とロンが言うので、
私は下を向いてしまった。
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