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玉蘭花の香り
第5章 もっと近くへ
夕食は龍都というお店で、
つくづく、『龍』に縁があると思った。

上階の特等席のような円卓に一同会した。


私の両サイドには、ロンとお父様が座り、
正面には父方の祖父母だという大柄な老夫婦と、母方の祖母だという小柄でふっくらした方が座った。
ロンの向こう隣には、
お兄様とパートナーが座っていたが、
パートナーという方は白人のアメリカ人男性だった。


皆さま、ゆっくり中国語でお話ししてくださったので、
私もなんとか中国語で会話を続けることが出来た。

日本に留学していたというお祖父様は、
日本語も交えて話をしてくださった。

そして、お兄様とパートナーの方とは英語で会話をした。


ロンとの馴れ初め…というのから訊かれた。
ロンと顔を見合わせて、
春に旅行で訪れた時に、ロンのお父様のお店でお会いしたことをそのまま話した。

「僕が一目惚れをして、日本にも会いに行きました」とロンが言うと、
「私も一目惚れした。
素晴らしく聡明で優しく明るいお嬢さんだ」と、ロンの父親が付け加えた。


「中国語は?」と父方のお祖母様に訊かれて、
「日本に帰ってから勉強していますが、なかなか難しいです」と言うと、
「ロンの為にありがとうね」と笑ってくださった。

私の仕事のことや、家族のことも訊かれた。
尋問とまでは言わないが、
私に興味津々だということは良く判った。


「そんなに質問責めすると美香さんが疲れちゃうよ」と、
ロンが庇ってくれると、

「あら。だって、可愛らしいんですもの」と言って、
また違う質問をされてしまう。


「ところで、お幾つなのかしら?」と、母方のお祖母様がのんびりした声で訊いたので、

「33歳です」と答えた。

「僕の裏干支だよ?」とロンが私の手を握り締めて言うと、

「まあ、素晴らしいわ!
早く結婚して、曾孫を抱きたいわね」とにっこり笑った。


頬が紅くなってしまうと、
ロンは、
「美香さんの日本のご両親や家族にも話をして認めて貰わないとね。
結婚するのは大変そうだよ?」と言った。


父方のお祖父様が、
「私達の一族だよ?反対されることはないと思うが?」と言う。


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