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玉蘭花の香り
第5章 もっと近くへ

そんな話を聞いて、私は思わず言ってしまう。
「あの…
私はロンの心の優しさに惹かれて、
今回、ロンに会いたくて台北まで何も考えずに来てしまいました。
もっと一緒に過ごせたらと心から思っています。
でも、私はロンより6歳も歳上です。
年齢が高いから、ちゃんと出産出来るかも心配です。
国籍も日本人で、育った環境も違います。
言葉も未熟です。
ロンのことをサポートしてやっていく自信もありませんし、
一族の皆さまが満足するような嫁になれるかも判りません。
だから…出来る限りの努力はしたいと思っています。
そして、周りの皆様から祝福されたいと思ってます。」
そこまで言うと、涙が滲んできてしまった。
「俺達と違って、子供は出来るだろう?」と、
ロンのお兄様が笑った。
「そうよ。
それに33歳なんて、まだまだ若いわ」
「女性もみんな仕事をしてて、
結婚だって遅いし、40過ぎての出産だって今はあるでしょう?」と、
お祖母様達も言う。
ロンは、私の手を強く握ると、
「僕も美香さんと同じ気持ちだ。
台湾人で歳下の僕を、美香さんのご両親が認めてくれるかは判らないけど、説得しようと思ってる。
だからこそ、僕の一族全てが、
美香さんと僕の交際を認めて応援して欲しいと思ってる」
「ロンと美香さんの気持ちが一番。
私達は、ロンの考えを尊重する。
こんな謙虚でロンを尊重する、
まさにヤマトナデシコなら、
こちらから頭を下げてでも、
嫁として迎えたいと思ってるよ」と、
ロンの父親が締め括るように言った。
「さっ!
どんどんいただきましょう。
ロン、美香さんにお料理を取り分けて?」と、
お祖母様達が言うので、
「私よりお祖母様達のを先に。
私の国では、まずは年長の方からよ?」と言うと、
更にテーブルが賑やかになった。
「あの…
私はロンの心の優しさに惹かれて、
今回、ロンに会いたくて台北まで何も考えずに来てしまいました。
もっと一緒に過ごせたらと心から思っています。
でも、私はロンより6歳も歳上です。
年齢が高いから、ちゃんと出産出来るかも心配です。
国籍も日本人で、育った環境も違います。
言葉も未熟です。
ロンのことをサポートしてやっていく自信もありませんし、
一族の皆さまが満足するような嫁になれるかも判りません。
だから…出来る限りの努力はしたいと思っています。
そして、周りの皆様から祝福されたいと思ってます。」
そこまで言うと、涙が滲んできてしまった。
「俺達と違って、子供は出来るだろう?」と、
ロンのお兄様が笑った。
「そうよ。
それに33歳なんて、まだまだ若いわ」
「女性もみんな仕事をしてて、
結婚だって遅いし、40過ぎての出産だって今はあるでしょう?」と、
お祖母様達も言う。
ロンは、私の手を強く握ると、
「僕も美香さんと同じ気持ちだ。
台湾人で歳下の僕を、美香さんのご両親が認めてくれるかは判らないけど、説得しようと思ってる。
だからこそ、僕の一族全てが、
美香さんと僕の交際を認めて応援して欲しいと思ってる」
「ロンと美香さんの気持ちが一番。
私達は、ロンの考えを尊重する。
こんな謙虚でロンを尊重する、
まさにヤマトナデシコなら、
こちらから頭を下げてでも、
嫁として迎えたいと思ってるよ」と、
ロンの父親が締め括るように言った。
「さっ!
どんどんいただきましょう。
ロン、美香さんにお料理を取り分けて?」と、
お祖母様達が言うので、
「私よりお祖母様達のを先に。
私の国では、まずは年長の方からよ?」と言うと、
更にテーブルが賑やかになった。

