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玉蘭花の香り
第6章 認めて欲しい
「そんな時に、ロンは遠距離の中、私を励まして支えてくれました。
とても感謝しています」と言いながら、私は涙ぐんでしまった。


ロンのお祖父様は、
「美香さんはちっとも悪くない。
被害者だよ。
私は気にならない」と言ってくださった。


「当人同士の問題。
2人が愛し合ってるなら良いんじゃないかな?」と、
お兄様も言ってくれる。


その時、母は遠慮がちに言った。

「娘はロンさんより、6歳も歳上です。
結婚後に跡継ぎが産めないこともあるかもしれません」


「跡継ぎですか?
それは一族にとってはとても重要ですが、
2人はとても愛し合っているので問題ないのではないかと?」と言って、
お父様はロンと私を見たので、私は紅くなってしまった。


父は母と顔を見合わせると、
静かに言った。


「ロンさんが、美香をとても大切に想ってくれてるのは、
痛い程感じた。
大した嫁入り支度はしてやれないが、
美香を宜しくお願いします」と、父は頭を下げた。


「いやいや、歳下で頼りないかもしれないが、
ロンを宜しくお願いします」と、
ロンのお父様も頭を下げた。


「美香さんが寂しくならないように、
いくらでも日本に帰れるようにしますよ。
お父さんやお母さん、弟さんも、
頻繁に台湾に来てください」と、
ロンのお祖父様も優しく言ってくれる。


ロンが立ち上がって、両親に言った。


「お父さん、お母さん!
お嬢さんを僕にください。
美香さんを幸せにする為に努力します」
頭を下げた。


「不束な娘ですが、
末永く宜しくお願いします」と、
父はロンの手を握って答えた。


私は嬉しくて涙が止まらず、
ロンがそっと涙をハンカチで押さえてくれた。


「さて。では夕食のお店に移動しましょうか?」と父が声を掛けて、
一同立ち上がった。


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