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玉蘭花の香り
第11章 芽吹き

学校は、3年生は受験の為、一時帰国する生徒も多かった。
他の学年は、いつもと変わらない授業で、
学校行事もなく、身体に負担が掛かることも少なかった。
伯父に電話をしたら、
妊娠のことをとても喜んでくれていて、
「子供を産んで育てるのは、
どんな仕事よりも大変なことだから」と言って、
根回しもして貰ったはずの台湾への異動のことについては特に何も言わずにいてくれた。
あとから伯母とも電話で話したら、
従兄弟の出産の時は大騒ぎで、
一度も仕事を休んだことがない伯父が、
1週間も休暇を取って付き添ってくれていたと笑っていた。
「美香ちゃんのことも、物凄く可愛がっていたから、
台湾まで押し掛けるかもよ?」と、
楽しそうに伯母も笑って、
「私も行こうかしら?」と本気とも冗談ともつかないようなことを言った。
これは、叔父の方にも報告しておかないとと思い、
電話をすると、
既にロンのお父様から電話連絡があったようで、
「出産は日本でするのか?台湾なのか?」と、
やきもきしているようだった。
「あの…出産は病気ではないので…」と言うと、
「いやいやいや。
大事な美香ちゃんの出産だから、
万全の体制で臨まないと!」と言う。
叔母が呆れて電話を取り上げて、
「産婦人科医じゃないくせに、
台湾まで飛んでいきそうな勢いなのよね。
でも、そちらで出産なら、
私も行こうかしら?」と、
伯母と同じようなことを言うので、
笑ってしまった。
なんだか、私とロンの居ない処で、
周りは盛り上がってしまっているようだった。
他の学年は、いつもと変わらない授業で、
学校行事もなく、身体に負担が掛かることも少なかった。
伯父に電話をしたら、
妊娠のことをとても喜んでくれていて、
「子供を産んで育てるのは、
どんな仕事よりも大変なことだから」と言って、
根回しもして貰ったはずの台湾への異動のことについては特に何も言わずにいてくれた。
あとから伯母とも電話で話したら、
従兄弟の出産の時は大騒ぎで、
一度も仕事を休んだことがない伯父が、
1週間も休暇を取って付き添ってくれていたと笑っていた。
「美香ちゃんのことも、物凄く可愛がっていたから、
台湾まで押し掛けるかもよ?」と、
楽しそうに伯母も笑って、
「私も行こうかしら?」と本気とも冗談ともつかないようなことを言った。
これは、叔父の方にも報告しておかないとと思い、
電話をすると、
既にロンのお父様から電話連絡があったようで、
「出産は日本でするのか?台湾なのか?」と、
やきもきしているようだった。
「あの…出産は病気ではないので…」と言うと、
「いやいやいや。
大事な美香ちゃんの出産だから、
万全の体制で臨まないと!」と言う。
叔母が呆れて電話を取り上げて、
「産婦人科医じゃないくせに、
台湾まで飛んでいきそうな勢いなのよね。
でも、そちらで出産なら、
私も行こうかしら?」と、
伯母と同じようなことを言うので、
笑ってしまった。
なんだか、私とロンの居ない処で、
周りは盛り上がってしまっているようだった。

