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玉蘭花の香り
第1章 婚約
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「オイルマッサージにしますか?」と訊かれたけど、
「あの…オイルだと服を脱ぐんですよね?」と言って、
顔を赤らめてしまった。
訊いているロンもつられて耳まで紅くなりながらも、
「タオルを掛けるから大丈夫」と言うので、
「では、お願いします」と言うと、後ろ向きで上着を脱いでうつ伏せになった。
ロンはバスタオルを掛けると、灯りを暗くして、
良い香りのオイルを自分の手に取り、暫く自分の手の中で温めるようにした。
後から聞いたところに拠ると、正確には氣を溜めたそうだが、
面倒なので説明はしたことはなかったと言っていた。
そして静かに首から肩、そして肩甲骨から解すようにマッサージを始めた。
肩甲骨は本当に硬く、血行も滞っていた。
背中を時間掛けて解し、
腕のリンパも流していくが、
所々痛い処もあるらしく、
その度に、
「ああ…。
痛い。
そこっ。
んん…」と声を上げるので、
ロンは集中出来なくなる。
まるで、セックスしているかのような声に思えてしまうほど、
甘くて切なく、
そして色っぽい声に思えた…と後日言われた。
肩から前に手を回して鎖骨のあたりのリンパを流すように押すと、
「嫌っ。痛いっ」と声が出てしまい、
ロンは「スミマセン」と謝った。
「あっ、いえ。
私こそごめんなさい。
時々凄く痛くて。
我慢します」
「声、我慢しないで?
我慢しない方が身体に良いから」と言いながら、
脇の下や胸の斜め上の辺りも押していくと、
また、私は声を上げる。
「脚のリンパも流します」と言って、
ハーフパンツをするりと脱がされると、
ショーツを履いていないことを思い出して、
私は少しパニックを起こしてしまった。
ロンは、小さい声で「あっ」と言うと、
バスタオルを下に引っ張ってお尻の部分を隠すようにしてくれた。
脚の付け根の辺りや、お尻の両頬の辺りを刺激するが、
物凄く痛くて、
身体を捩って避けようとしてしまう。
その時、マッサージしながら偶然触れてしまったのだが、
両脚の間が湿っているのをロンは感じた。
ロンは内心、
「ヤバイ。犯してしまいそうだ」と思ったが、
そういう訳にもいかないので、
気付かないフリをして、
「では上向きになってください。
タオルで前を隠しますね」と言った。
「あの…オイルだと服を脱ぐんですよね?」と言って、
顔を赤らめてしまった。
訊いているロンもつられて耳まで紅くなりながらも、
「タオルを掛けるから大丈夫」と言うので、
「では、お願いします」と言うと、後ろ向きで上着を脱いでうつ伏せになった。
ロンはバスタオルを掛けると、灯りを暗くして、
良い香りのオイルを自分の手に取り、暫く自分の手の中で温めるようにした。
後から聞いたところに拠ると、正確には氣を溜めたそうだが、
面倒なので説明はしたことはなかったと言っていた。
そして静かに首から肩、そして肩甲骨から解すようにマッサージを始めた。
肩甲骨は本当に硬く、血行も滞っていた。
背中を時間掛けて解し、
腕のリンパも流していくが、
所々痛い処もあるらしく、
その度に、
「ああ…。
痛い。
そこっ。
んん…」と声を上げるので、
ロンは集中出来なくなる。
まるで、セックスしているかのような声に思えてしまうほど、
甘くて切なく、
そして色っぽい声に思えた…と後日言われた。
肩から前に手を回して鎖骨のあたりのリンパを流すように押すと、
「嫌っ。痛いっ」と声が出てしまい、
ロンは「スミマセン」と謝った。
「あっ、いえ。
私こそごめんなさい。
時々凄く痛くて。
我慢します」
「声、我慢しないで?
我慢しない方が身体に良いから」と言いながら、
脇の下や胸の斜め上の辺りも押していくと、
また、私は声を上げる。
「脚のリンパも流します」と言って、
ハーフパンツをするりと脱がされると、
ショーツを履いていないことを思い出して、
私は少しパニックを起こしてしまった。
ロンは、小さい声で「あっ」と言うと、
バスタオルを下に引っ張ってお尻の部分を隠すようにしてくれた。
脚の付け根の辺りや、お尻の両頬の辺りを刺激するが、
物凄く痛くて、
身体を捩って避けようとしてしまう。
その時、マッサージしながら偶然触れてしまったのだが、
両脚の間が湿っているのをロンは感じた。
ロンは内心、
「ヤバイ。犯してしまいそうだ」と思ったが、
そういう訳にもいかないので、
気付かないフリをして、
「では上向きになってください。
タオルで前を隠しますね」と言った。
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