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親友のカレ
第1章 親友のカレ

「この写真の子が、私の親友の凛!すっごく美人でしょ〜!」
「へぇ…。綺麗な子だね」
真奈と付き合う前…
写真の中で笑う彼女に、生まれて初めて 一目惚れをした。
これまで、来る者拒まずだった俺は 寄って来るいろんな女と関係を持っていたが、その時 初めて、自分から欲しいと思えるものを見つけた気分だった。
「今度、棗くんのこと紹介したいなって思ってるの」
そして、俺は…
最低だと分かっていながらも、彼女に近づくために真奈と恋人になる道を選んだ。
『…は…、初めまして…。凛です…』
やっと、会えた。
「──連絡先、教えてよ。来月、真奈の誕生日でしょ。プレゼント、何にするかとか相談させてほしいんだよね」
ずっと、あんたのことが欲しかった。
「──だったら、しようよ。俺と」
触れたらもっと、欲しくなった。
彼女を部屋に招き入れ、行為を終えた後。
恥ずかしそうに背中を向けた彼女の身体を後ろからそっと抱き締める。
「…泊まっていきなよ」
もう少し、一緒に居たい。
『…はい…』
あんたの初めてを貰った代わりに、俺の初めてをあげる。
「……好きだよ。あんたのこと」
やっと、手に入れた──。
【END】

