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絶対的下僕の末路
第1章 【玩具はお前だって言ってんの】







パチっと目が覚めたら知らない部屋だった…なんてよくある話。




とりあえず伸びしたら腕が誰かに当たって、服着てない事に気が付いて。




で、こちらはどなたでしょう?って。
何回繰り返したら直るんだろうね。
そっと起きて床に散らばってる自分の服と下着を見つける。




そしたら相手は起きちゃうよね、腕伸ばしてきてベットに引き戻される。




「ん〜おはよう……どこ行くの?もっとくっついてようよ」




ヤバ……本当に誰?
声聞いても匂い嗅いでもわかんない。




「ん…帰る」




「えっ!何で!?」




ガバッと起き上がった彼は多分、行きずりの人。
ワンチャンだった人。
昨日友達と飲んでて確かナンパしてきた感じ…だよね?




「此処、ホテル?」




「え、うん…覚えてないの?」




そそくさと服を着ながら電話をかける私。
GPSを起動して発信する。




「え…ちょっと、沙羅ちゃん?」




帰り支度している私に慌ててる様子のワンチャンくんは放っておいて、通話に出た相手に冷たく指示をする。




「すぐ迎えに来て、30分以内、じゃ」




ちゃっちゃと通話済ませて携帯はバックに放り投げる。
ベットの上で正座しているワンチャンくんにバイバイする前に。




「ちゃんと避妊したよね?」




「はい!しました」




「あ、そう、じゃあね」




「待って…!また会えるよね?今の電話…彼氏とかじゃないよね?居ないって昨日言ってたよ?」




あぁ、ごめん。
朝は低血圧なの。
めっちゃウザい。
何なのコイツ。




ベットに戻り強引にキスしたら黙らせれるかしら?
舌は入れてやんないけどね。




「楽しかった、ありがとう」




「え、沙羅ちゃん!」




「は?なに?」




「え、これで終わり?」




「あ〜今これしかないわ、ごめん」




一万円札をヒラヒラしてベットに置いた。
真っ直ぐ見つめたら怯んじゃうくせに。
5秒目が合うと落としてきた私だから。




「また機会があれば是非…」




キラースマイルで立ち去るいつものやり方。
ふざけてテキーラ飲むんじゃなかった。
後悔先に立たず。










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