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絶対的下僕の末路
第5章 【死んでも私の下僕よ、土下座しなさい】
「だよね?私と伊織は結婚してるから同じ名字なんだよ?」
「「えー!!」」
皆が一斉に驚いている中で見せつけるように私は伊織と唇を重ねた。
「ハイハイ、見せものじゃないよ〜と言いたいところだけどコイツら止めないわ」
呆れてる真帆の声も無視しての濃厚なキスは刺激強過ぎたかしら?
「そういう事だからこれからは彼だけが私の下僕くんなので宜しく」
伊織もギュッと私の肩を抱く。
状況を理解したようだ。
うなだれる後輩も居れば祝福してくれる後輩も居て、本当は皆可愛いんだけど勘違いさせてはダメだと思うの。
同い年の夫が居て既婚者だって事を知らしめる必要があるなと感じて伊織を呼び寄せた。
がっつりキスして相変わらずやり過ぎだって後で真帆に叱られたけどね。
これでやっと全体に私たちが夫婦である事実が広がっていくだろう。
“何か歯学部に最強の夫婦が在席してるらしい”なんて光栄ね。
時折まだやって来るガッツを持った口説きなんかは伊織が躍起になって追い払ってくれてる。
試験などがない時は毎晩のように愛し合い激しいプレイにも慈しんだ。
何回見ても疼くのよ、伊織のイキ顔。
四つん這いになって後ろからシコられるのが好きなのね。
本当に精子全部搾り取っちゃいそう。
「好き……好きよ、伊織」
「沙羅ちゃん……僕も大好き」
突然膝まついてどうしたのかと思えば。
私の手の甲にキスを落として。
「沙羅ちゃん、僕と結婚してくれてありがとう」
「フフフ、どういたしまして」
そう言って私もお辞儀した。
そしたら薬指にまた指輪が嵌っていて。
え…?って。
「今日が何の日か覚えてる?」
冷や汗タラリ………結婚記念日ではないはず。
付き合った日か?
いや、ちゃんと付き合おうなんて言ってないし。
必死に頭の引き出し開けてたらクスクス笑う伊織がギュッと手を握り締めてきた。
「初めて、沙羅ちゃんが僕を男にしてくれた日なんだ」
「え…?脱・童貞日!?」
「うん」
「よく覚えてるね?女子か!」