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絶対的下僕の末路
第5章 【死んでも私の下僕よ、土下座しなさい】
「動いちゃダメよ?勝手にイクのもダメだからね?」
「は………はい、女王様」
甘い夜はまだまだ続く。
時に激しく、時に優しく、私たちの愛は紡がれていくの。
少しだけ遠回りしたのかな。
素直になれない夜もあった。
拒絶した夜も。
それでも幾度となくぶつかり続けて待ち続けてくれた伊織が居なきゃ、私はとっくに崩壊していたと思う。
本当は心の底から感謝しているの。
手懐けているようで手懐けられているのかも知れない。
戻って来るように首輪が付けられているのも私の方なのかも。
照れくさくて「ありがとう」とはまだ面と向かって言えない。
伊織を見たらSの血が騒ぐから。
でもこれから先は長いから一生かけて伝えてみようかな。
「伊織、イクの?まだダメだって言ってるでしょ?」
どうすれば伝わるかな。
こんな可愛い顔して喘いで私の名を呼び
「イかせてください」と鳴き叫ぶ。
手放せないわ。
失うと私が滅びる。
壊れてしまうの。
飛び散った潮を見て何度も濡れる。
一生伊織の上で腰振ってやるから。
私の中で果てなさい。
全部出し切って。
一番奥に熱いのをちょうだい。
「伊織、愛してる」
絶対離してなんかあげない。
私の為だけに生きて、崇めなさい。
何より私が最優先よ。
絶対的下僕の末路は私の中にあるの。
どんな結末が待っているか、
一生かけて教えてあげるわね。
「ありがとうございます、女王様」
両手を後ろで縛られ目隠しされたまま私の脚を舐める下僕は最後にそう言うの。
「良いのよ、舐め続けなさい」
その舌が蜜を愛でるまでは優しくしてあげる。
良い子ね、どんなに尽くしても足掻いても私のモノなのよ。
だから
一生、私だけに仕えなさい_______
【END】