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絶対的下僕の末路
第6章 【Another story】







無事に二人とも大学を卒業して
国家資格も見事に突破し、歯科医師免許を取得した。
一年間は臨床研修を積み上げ、晴れて私たちは歯科医師となったのだ。




白衣を想像してる?
紺色のスクラブだよ。
治療中はマスクに飛沫防止用の医療ゴーグル着けてるからメイクはあまり出来ないのが難点。




今日最後のクランケのデータ入力していたら後ろからハグして来たのは伊織だ。
互いのネームプレートには勿論、三津谷と記されている。
薬指には結婚10年目を迎えた新たなリングが。




「もう終わるから」




「うん、ちゃんと戸締まりしたよ」




真剣に入力しているのに甘えたモードの伊織に「待てないの?」と牽制してもそれは悦びにしかならない事もよくわかっている。
見直しもしてデータを保存し、シャットダウンしたら。




羽織っていた白衣は脱がされてテーブルの上に座らされる。
磁石みたいに惹かれ合う唇と唇。
まだまだイケるね?私たち。
どうやら全然飽きてないみたい。
むしろ、毎日でも欲しい。




疲れている時こそ繋がりたい。
先週は忙しさのあまり出来ない日が続いたから。
学会の準備も兼ねていたし。




「沙羅ちゃん……もう良い?」




「ん……良いよ」




職場でこんな事ダメに決まってる。
でも求められたら単純に嬉しい。
背徳感半端ないもんね。
例え二人しか居ないとわかっていても。




学会には私一人だけが出席する。
平日なので皆が抜ける訳にはいかないのだ。
遠方に泊まりがけだから朝から下僕くんはテンションガタ落ちです。




毎日一緒に居るからたまには良いんじゃない?なんて言ったら泣き出すんだもん。




「どうしてそんな意地悪言うの?離れたいの?見捨てないでよ、沙羅ちゃん」




「え、あっ……ちょっと…!」




シャワー浴びて着替えようとしてたのにショーツをズラしてクンニしてきた。
座って髪乾かしたところだよ。
ねぇ、そこに掛けてるスーツ着なきゃなんだけど!?





厭らしい音と手マンクンニに愛液が洪水のように溢れてくる。




「ヤダ………ちゃんと脱がして」




ショーツ汚れちゃったじゃない。
新しいのに替えなきゃ。
バカ。











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