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絶対的下僕の末路
第4章 【だから命令してあげてるじゃない】
久しぶりにぐっすり眠れた気がする。
カーテンの隙間から差し込む光。
ベットの上では脚を絡ませ、伊織を抱き枕のようにして寝てしまっていた。
目を覚ますと愛くるしい瞳と目が合って。
「おはよう、沙羅ちゃん」
伊織のくせに朝のキスを落としてくる。
ボーッとしながらもやっと状況整理が出来て微笑む。
そうか、昨日はバスルームで昇天したまま………ここまで運んでくれたのね。
「「身体、大丈夫?」」
互いの口から同時に出たのでびっくりしたが、声を出して笑った。
思わず髪を撫でる。
「痛かったでしょ?色々と」
「ううん、沙羅ちゃんだから全部嬉しいよ」
「それ本気で言ってるの?」
「はい、女王様」
「もう…!」
ふざけてるとしか思えず腕を軽く叩いた。
それさえ嬉しいみたいでじゃれてくる。
胸に顔を埋めてきた。
勿論、まだ互いに裸体のままだ。
「正直、身体の底から疼いたよ……全部沙羅ちゃんだから……どんな沙羅ちゃんでも愛のある行為なんだって思うと勃っちゃうんだ」
「ふーん、じゃ、遠慮なくもっと虐めちゃお」
顔を上げてきては可愛らしく触れるだけのキスをしてくる。
キラキラと目まで輝かせて
「まだ使ってない玩具あったよね」なんて自らも楽しんでいるようだった。
だからキリッと目の色変えて入れ替わるの。
「まだ使うまでに達してないって言ったはずだよ?良い子にして待てないの?」
「あっ……ごめんなさい、じょ…」
「女王様は言わなくて良い、今は」
「はい」
今度はボンテージ着てあげるって言ったら鼻血出しちゃって甘い朝から血を見る結果となった。
それも私たちらしいと言えばそうなのかも。
同じ時間に講義があった為、一緒に歩いて大学に行ったら付き合いだしたのかと噂が飛び交って多くの取り巻く男たちを落胆させていたようだ。
「あの、沙羅ちゃん、本当に良いの?僕なんかと歩いて」
周りに人が居ればやっぱり萎縮してポンコツになっちゃう伊織も躾け直さなきゃならない。
「やっぱり離れて歩くよ、沙羅ちゃんに変な噂出たら嫌だから」
そう言って離れようとする伊織の手を掴んだ。
即座に指を絡めて繋ぐ。