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不誠実なカラダ
第3章 嫉妬じゃない、悔しいのよ
の、はずだった。

知らぬ間に、部長の動きは激しくなって、私は受け止められなくなる。

「部……長…………」

「なんだ?」

「もう……駄目………」

快楽の海に溺れた私は、こんなにも激しく求められている事に、幸せを感じていた。


付き合っていなくてもいい。

愛し合っていなくてもいい。

女として、求めてくれれば、それだけで私の存在価値は、あるのだと思っていた。


そして、部長の欲求も果て、私達はベッドに寝そべった。

ピロートークなんて、するはずもなかったのに、いつもよりも激しかったせいか、部長の体に顔を寄せてしまった。

「今日はなんだか、いつもりも情熱的でしたね、部長。」

私がそう言うと、部長は背中を向けた。

「何か、あったんですか?」

それでペラペラと話し出す部長じゃない事は、私は知っていたのに。


「もしかして、また女に、振られたとか?」

尚も黙っている部長に、女の勘が働く。
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