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フレックスタイム
第8章 ようやく披露宴
手の傷を心配してくれたこともあって、
翔吾さんはキスやハグはしてくれても、
セックスは殆どしなくなっていた。

流石にショートヘアになって、
更に女性らしさがなくなってしまい、
したくない…ということはないとは思っていた。

耳元が目立つからと、
ピアスホールが安定した頃に、
美しい一粒ダイヤのカルティエのピアスと、
ミキモトのアコヤパールのピアスをプレゼントしてくれて、
いつも髪を撫でては、
耳元にキスをしてくれてはいたけど、
それ以上のことはなかった。


我慢させているような気がして、
そっと手を伸ばしてみたこともあったけど、
片手でしか出来ないし、
「大丈夫だよ?無理しないで」と言って、
髪を撫でてキスしてくれて終わってしまう。

時々、
「舐めたい」と言って、
私の胸や両脚の間をたくさん舐めてくれて、
私はその度に声が出ないように耐えながら震えて、
何度も達してしまうのに、
私からは何も出来ないことをとても申し訳なく感じていた。


その一方で、
怪我をする前までのように、
毎晩愛し合っていたら、
すぐに妊娠することになる…ということについても、
かなり気になっていた。

そのことを一度、
翔吾さんと話し合わないと、
愛し合うのも難しいかもしれないとさえ考えていた。


ケンがお泊まり会で居ない夜に、
そのことをゆっくり話したいと考えていた。
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