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フレックスタイム
第8章 ようやく披露宴
役員だけに知らせたまま、
私の怪我のことでバタバタしてしまって正式に社内には通達していなかったけど、
何となく社内の誰もが翔吾さんと私のことを知っているようだった。

10月の人事で、
伊藤室長が国内の営業全ての統括をするポジションについて、
副社長へのルートに乗ったというのが大方の評判だった。

その代わりに私が秘書室長になったが、
それは社長の婚約者または配偶者だからというより、
秘書としての能力で選ばれたという評価をいただいているようだった。


そんな中、結婚式と披露宴の日取りも決まった。

当初、9月のシルバーウィーク中にと言っていたのが、
怪我の治りを待ってということで、
11月最初の祝日になった。


格式の高いホテルで、
結婚式は神式で厳かに身内だけで執り行い、
披露宴は会社関係者や重要なお取引先の方などもお呼びして、
盛大なものとなった。


私を見せびらかしたいという翔吾さんの希望で、
白無垢での結婚式に始まり、
鮮やかな打ち掛けでのお色直し。
そして、ウェディングドレスも白いドレスと淡い水色のドレスを着ることになった。

タキシードを着たケンが途中、エスコートしてくれたりして、
華やかさの中にもほのぼのとしたお式になった。



折角だからブーケトスをしたところ、
なんと、秘書室のお局様と言われている池田さんがゲットして、
物凄く盛り上がった。

池田さんは、いつもと違って、
とてもはにかんで笑ってくれた。

翔吾さんと同期のまま、
会社をある意味、支えてくれている方なので、
私もとても嬉しく感じた。

そんな池田さんを、
伊藤元室長が、嬉しそうに見ていたことにも気付いてしまった。

奥様と死別して、
仕事一筋と聞いていたので、
ここに、小さなロマンスが生まれる予感がして、
幸せな気持ちになる。
多分、これ、
背中を押してあげないと、
進まないに違いないとも思った。


翔吾さんのお母様や私の両親も、
とても喜んでくれていた。

お客様を見送りながら、
「本当に幸せね」と、
口を揃えて言っていた。
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