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フレックスタイム
第9章 天使降臨
3月の伊藤さんと池田さんの入籍については、
どうしてもお祝いをしたくて、
話を聞いた日の夜、翔吾さんと話をした。
「えっ!!
伊藤さんと池田さんが?」と物凄く驚いていた。
「池田さんが言うには、
年齢を考えて入籍だけって言うんだけど、
お祝いしたいの。
協力してください」
「勿論だよ」
「じゃあね、春分の日の祝日にね、
結婚式、やりましょう!
でね…」と、私のプランを説明した。
「流石、秘書だね?
百合、凄いよ」と笑った。
伊藤さんにだけは、
「池田さんに内緒で結婚式をやりましょう」という話をした。
「一生に一度のことなんだから、
素敵な想い出を作らずして、
なんとしますか!!」と説得した。
私のイキオイに、負ける形で、頷くことになった。
その日は、秘書室で私と社長のことで、
今後のことを相談したいと伝えて、
ホテルのティールームに池田さんを呼び出した。
そして、そのまま、
「ついてきてください」と言って、
控室に連れて行き、
「では、お願いします」と言った。
「えっ!?何?」
「秘書室長からの業務命令です。
黙って着替えてくださいね」
と言って、部屋から出た。
男性用の控室をノックすると、
緊張した顔で伊藤さんが既に紋付袴になっている。
親族控室には、
池田さんのご両親様と弟さんのご家族、
そして、伊藤さんのお母様が集まっていた。
「本当に急にお呼び立てして申し訳ありません。
わたくし、社長の松田の妻でございます。
会社を支えてくださっているお2人が入籍すると伺いました。
僭越ではございますが、
どうしてもお祝いの席を設けさせていただきたいと考えました。
お着替えしていただけますか?
池田さんのお父様と弟様は、松田について行ってください。
女性陣は、わたくしと一緒に。
お願いします」と頭を下げると、
「さあ、急ぎましょう!」と促した。
私も嫁入り道具に持たされていた黒留袖に初めて袖を通した。
弟様の処のお嬢様に、
「何年生?」と訊くと、
「小学1年生です」と言うので、
「お姫様のドレス、選びましょうね?」と、
一緒に選んだ。
どうしてもお祝いをしたくて、
話を聞いた日の夜、翔吾さんと話をした。
「えっ!!
伊藤さんと池田さんが?」と物凄く驚いていた。
「池田さんが言うには、
年齢を考えて入籍だけって言うんだけど、
お祝いしたいの。
協力してください」
「勿論だよ」
「じゃあね、春分の日の祝日にね、
結婚式、やりましょう!
でね…」と、私のプランを説明した。
「流石、秘書だね?
百合、凄いよ」と笑った。
伊藤さんにだけは、
「池田さんに内緒で結婚式をやりましょう」という話をした。
「一生に一度のことなんだから、
素敵な想い出を作らずして、
なんとしますか!!」と説得した。
私のイキオイに、負ける形で、頷くことになった。
その日は、秘書室で私と社長のことで、
今後のことを相談したいと伝えて、
ホテルのティールームに池田さんを呼び出した。
そして、そのまま、
「ついてきてください」と言って、
控室に連れて行き、
「では、お願いします」と言った。
「えっ!?何?」
「秘書室長からの業務命令です。
黙って着替えてくださいね」
と言って、部屋から出た。
男性用の控室をノックすると、
緊張した顔で伊藤さんが既に紋付袴になっている。
親族控室には、
池田さんのご両親様と弟さんのご家族、
そして、伊藤さんのお母様が集まっていた。
「本当に急にお呼び立てして申し訳ありません。
わたくし、社長の松田の妻でございます。
会社を支えてくださっているお2人が入籍すると伺いました。
僭越ではございますが、
どうしてもお祝いの席を設けさせていただきたいと考えました。
お着替えしていただけますか?
池田さんのお父様と弟様は、松田について行ってください。
女性陣は、わたくしと一緒に。
お願いします」と頭を下げると、
「さあ、急ぎましょう!」と促した。
私も嫁入り道具に持たされていた黒留袖に初めて袖を通した。
弟様の処のお嬢様に、
「何年生?」と訊くと、
「小学1年生です」と言うので、
「お姫様のドレス、選びましょうね?」と、
一緒に選んだ。