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フレックスタイム
第10章 時短の女
「百合、そんなに締め付けないで?」と言いながら、
声が出ないように私の口を塞ぐと、
激しく動かす。
私は指を舐め回して涎を流しながら、
イッてしまう。

ぐったりした私を、
更に攻め立てると、
一気にグイっと私のナカで大きくなって、
慌てて引き抜いて、
背中に温かい雨を降らせた。



翔吾さんが優しく背中を拭いてくれる。


「ダメだ。
百合のナカ、気持ち良過ぎて、
すぐ出ちゃうよ」と言われて、

「私も気持ち良過ぎて、
朦朧としてしまいます」と答えた。

「こうやって、裸で抱き合ってるだけで、
気持ち良いからな」と、
額や頬に何度もキスしてくれるので、
私も唇や頬にキスを返した。


「裸族って言ってたけどさ。
本当にこうやって、シーツに包まって寝れるなんて、
思わなかったよ。
冗談だと思ったから」と笑う。


「バスローブかナイトガウン羽織って、
寝る時はそれを脱いで、
シーツの中に潜り込むのが好きだったので。
あ、これ、一人暮らしになってからの習慣ですよ。
流石に実家ではそういうことは…」と付け加えた。


「俺は、パンイチが多かったかな。
Tシャツとかも暑くて邪魔でさ。
でも、なんとなくパンツは履いてたかも」と笑った。


「いつまでもこうやって、
2人で仲良く寝ていたいな。
おじいさんとおばあさんになったら、
シワシワで不快になるのかな?
いや、百合となら、
ずっと気持ち良いだろうな?」と言って、
抱き締めてキスしてくれる。

手をそっと握って、左の手の甲にキスを落とす。
傷は勿論、消えることはないけど、
痛みは殆どなくなっている。
そして、その分、
絆は深くなっているように思えた。


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