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フレックスタイム
第10章 時短の女
翌日の土曜日、ケンが庭で遊ぶのを見ながら、
伊藤さんと池田さんのことを翔吾さんと話した。


「まずは…伊藤さん達、お住まいはどちらでしたっけ?」


「確か、中央線の沿線で…
23区内ではなかったな」


「ってことは、通勤電車も池田さん、ご負担になってると思います。
私のマンション、荷物殆どないから、
そこにお引越ししていただくのはどうですか?」


「えっ?」


「会社から徒歩10分以内だから、
何かあったら、私も伊藤さんも駆け付けること出来ますし。
2LDKだから、お子様、小さいうちは大丈夫だと思うし。
あっ。
私の所有物件で、ローンもないから、
伊藤さん気になるなら、家賃頂いて貸せば良いかなと。
固定資産税分と管理費くらい頂けば、
それで充分ですし」


「それで、体調と体力と相談しながら、
産休に入って頂けば良いと思います。
それで、私は、時短で来週から復帰しますね」


「えっ?」


「勿論、レンくんをお母様が見て頂ければっていう前提か、
子連れ出勤を社長が認めてくれればですけど」と笑って言った。


「ちょっと、この企画書、読んでください。
そして、来週の役員会に、この提案を出させてください」


翔吾さんは黙って企画書に目を通している。
そして、溜息をつくと言った。


「凄いな。
収支も含めて良く出来てるよ。
これやると、
会社の社員の福利厚生だけでなく、
世間の注目を浴びて、会社のイメージアップになる。
区や都だけでなく、
少子高齢化や働く女性支援ということで、
国からの予算も取れるモデルになるな。
いつ、こんなのを…?」


「だって…
家でちゃんと、フレックスタイムで仕事してたもの。
私、秘書室長だけじゃなくて、
役員ポストも狙ってますよ?」と笑った。
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