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フレックスタイム
第10章 時短の女
翔吾さんは流石に社長だけあって、
決断が早かった。


まず、伊藤さんに連絡をその場でして、
「土曜日に悪いけど、2人で会社に来てくれる?
そうだな。11時ににエントランスで!」と言った。


そして、朝食の席で、
ケンとお母様に「話がある」と言った。


「あら?
なんか、前にもこんなこと、なかったかしら?」とお母様が笑う。


「じゃあ、まず、ケンから。
マミー、仕事に復帰して貰うことになった。
取り敢えず、朝は一緒に幼稚園に行って、
その後、会社に来てもらう。
帰りは…まだ保留。
ケンが待ってて貰えるスペース作ったら、
会社に来て、2〜3時間くらい、待ってられるかな?
グランマにお迎えに行って貰って家に帰るでも良いよ。
協力して貰えるかな?」


「何処に居るのでもそんなに変わらないから、大丈夫だよ?」と、
少し大人びた顔で言った。


「母さんは、もしもケンのお迎えするとしたら、
レンを抱っこして行くか、
古川さんにレンとお留守番してもらうかになるかな?」


「別に子供じゃないんだから、
わたくし、それくらい出来ますよ」と笑った。


「じゃあ、百合は仕事復帰する方向で調整させて貰うよ。
ほら、サプサイズで結婚式やった、
伊藤さんと池田さん、覚えてる?」


「ダディくらい、大きいお姉さんのこと?」


「そこまで大きかったかな?
ああ。白い綿帽子とか、
高いハイヒールだったから、確かに大きかったかな?
あのお姉さんがね、赤ちゃん出来たんだよ」


「ふーん。
じゃあ、大きい赤ちゃんが生まれるのかな?」


「いやいや、
赤ちゃんはみんな、小さいもんだけどね?
それで、ちょっと具合悪いかもしれないから、
早くに会社をお休みすることになりそうなんだ。
だから、百合に早く会社に戻ってもらうことにするよ」


「まあ、池田さん、
かなり高齢出産になるんじゃない?」


「俺と同級生だからね」


「えっ?
学校、同じなの?」


「あれ?
言ってなかったっけ?
大学で、学部も学年も一緒。
ゼミも一緒だった。
俺がサラリーマン辞めて起業した時に、
『頼りないから手伝うわよ』って仕事辞めて来てくれた、
社員1号なんだよ」


「だったら、尚更、大事にしないと!」と私が言うと、

「でも、伊藤さんが大事にする係だから、
良いじゃん」と笑った。

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