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フレックスタイム
第10章 時短の女
11時に阿部さんの車で会社に到着すると、エントランスの処に2人は立っていた。
「ちょっと乗ってください」と、
車に乗って貰い、
私のマンションに行った。
部屋に入って、
置きっ放しのダイニングテーブルに4人座った。
「ごめんなさい。飲み物もなかった」というと、
「俺、買ってくるよ」と、
翔吾さんが外の自動販売機でミネラルウォーターを買って来てくれた。
「何から話そうかな?」と翔吾さんが言うので、
「ここの部屋、会社から歩けるから、
伊藤さんと池田さん、ここに引っ越しませんか?」と私から言った。
「ここなら、会社から近くて、何かあっても、
すぐに伊藤さんか私が駆け付けられる。
電車通勤は、とても身体に負担になるから心配なの。
マタニティの人を、ワザと転ばせようとする酷いヒトが、
この前ニュースになってたもの」
「ここ、百合が住んでいた部屋で、
使う人、居なくて空いてるんだ。
2LDKだから、子供が小さいうちは充分だと思うよ。
家賃として、取り敢えず固定資産税分と管理費分、
入れてくれれば良いから。
どうかな?
今、住んでる処に愛着あるなら、別だけど」
伊藤さんと池田さんは顔を見合わせている。
「急な話だから、
2人で考えてみてください。
基本的な家電はあって、
家具は、備え付けのモノ以外は、
このダイニングテーブルとソファーとベッドしかないから、
必要ないなら処分します。
使うなら使ってくれても良いですし。
家具は無印良品のだから、
ベッドとかは同じものを買い足して大きく使うことも出来るかな?」
「とても有難い話だけど…
家賃はちゃんと払わせて欲しい」と、
伊藤さんが言うので、
「必要以上には頂きたくないの。
その代わりに、
私に協力して欲しいことがあります」
と言った。
「ああ、利益供与させることになるといけないのかしら?
でも、本当に、
家賃とかは気にしないで欲しいというのが本音です。
だって、
お引越ししたら、
池田さん、ちょっとでも働いて貰えるかなっていう期待もあるから」と言うと、
翔吾さんが笑い出した。
「ちょっと乗ってください」と、
車に乗って貰い、
私のマンションに行った。
部屋に入って、
置きっ放しのダイニングテーブルに4人座った。
「ごめんなさい。飲み物もなかった」というと、
「俺、買ってくるよ」と、
翔吾さんが外の自動販売機でミネラルウォーターを買って来てくれた。
「何から話そうかな?」と翔吾さんが言うので、
「ここの部屋、会社から歩けるから、
伊藤さんと池田さん、ここに引っ越しませんか?」と私から言った。
「ここなら、会社から近くて、何かあっても、
すぐに伊藤さんか私が駆け付けられる。
電車通勤は、とても身体に負担になるから心配なの。
マタニティの人を、ワザと転ばせようとする酷いヒトが、
この前ニュースになってたもの」
「ここ、百合が住んでいた部屋で、
使う人、居なくて空いてるんだ。
2LDKだから、子供が小さいうちは充分だと思うよ。
家賃として、取り敢えず固定資産税分と管理費分、
入れてくれれば良いから。
どうかな?
今、住んでる処に愛着あるなら、別だけど」
伊藤さんと池田さんは顔を見合わせている。
「急な話だから、
2人で考えてみてください。
基本的な家電はあって、
家具は、備え付けのモノ以外は、
このダイニングテーブルとソファーとベッドしかないから、
必要ないなら処分します。
使うなら使ってくれても良いですし。
家具は無印良品のだから、
ベッドとかは同じものを買い足して大きく使うことも出来るかな?」
「とても有難い話だけど…
家賃はちゃんと払わせて欲しい」と、
伊藤さんが言うので、
「必要以上には頂きたくないの。
その代わりに、
私に協力して欲しいことがあります」
と言った。
「ああ、利益供与させることになるといけないのかしら?
でも、本当に、
家賃とかは気にしないで欲しいというのが本音です。
だって、
お引越ししたら、
池田さん、ちょっとでも働いて貰えるかなっていう期待もあるから」と言うと、
翔吾さんが笑い出した。