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フレックスタイム
第11章 フレックスタイム
お母様が小さい声で、
「貴方たち、ちょっとお泊まりでお出掛けして来なさいよ?
家だと遠慮しちゃうでしょ?」と悪戯っぽく笑いながら翔吾さんに囁いている。
「海でも山でも…
別に都内でも良いから。
そしたら、天使を連れて帰れるから。
ほら、予約して行ってらっしゃい?」
折角だから…と、私は携帯で検索をすると、
予約をして、キッパリとみんなに伝えた。
「お昼に出発するので、
みんな、一泊分のお着替え用意してください。
念の為、水着もです。
あ、古川さんと阿部さんもご一緒にですよ?」
行き先は箱根。
一軒貸切のお料理とお湯が自慢の宿にした。
独身を通していた古川さんと、
早くに奥様と死に別れていたという阿部さんが、
いつの間にか意気投合して、
同じ屋敷内の小さな家で同居を始めていた。
入籍も済ませたと聞いて、
とても嬉しかったけど、
なかなかお祝いも出来ていなかったのが気になっていたので、
ちょうど良い機会になった。
車だと、阿部さんはお仕事になってしまうので、
新宿から特急でのんびり向かった。
最寄駅まではお宿から車の迎えもあって、
箱根の人気スポットを廻って頂けて、
写真を撮って貰ったりした。
相変わらず、私だけ上手く笑えなくて、
「マミー、本当はもっと可愛いのにね」とケンに言われてしまった。
温泉も家族だけで楽しめて、
懐石料理をのんびりいただいた。
阿部さんと古川さんには、
ちょっとしたお祝いのお品も渡して、
乾杯したり、
お写真を撮ったりすることも出来た。
子供用のメニューも用意して頂いたけど、
ケンは、
「僕、同じものが良いな」と言うので、
翔吾さんがお子様メニューを嬉しそうに食べていた。
夜は、子供達をお母様が見てくださることになって、
私は翔吾さんと2人で過ごせた。
「貴方たち、ちょっとお泊まりでお出掛けして来なさいよ?
家だと遠慮しちゃうでしょ?」と悪戯っぽく笑いながら翔吾さんに囁いている。
「海でも山でも…
別に都内でも良いから。
そしたら、天使を連れて帰れるから。
ほら、予約して行ってらっしゃい?」
折角だから…と、私は携帯で検索をすると、
予約をして、キッパリとみんなに伝えた。
「お昼に出発するので、
みんな、一泊分のお着替え用意してください。
念の為、水着もです。
あ、古川さんと阿部さんもご一緒にですよ?」
行き先は箱根。
一軒貸切のお料理とお湯が自慢の宿にした。
独身を通していた古川さんと、
早くに奥様と死に別れていたという阿部さんが、
いつの間にか意気投合して、
同じ屋敷内の小さな家で同居を始めていた。
入籍も済ませたと聞いて、
とても嬉しかったけど、
なかなかお祝いも出来ていなかったのが気になっていたので、
ちょうど良い機会になった。
車だと、阿部さんはお仕事になってしまうので、
新宿から特急でのんびり向かった。
最寄駅まではお宿から車の迎えもあって、
箱根の人気スポットを廻って頂けて、
写真を撮って貰ったりした。
相変わらず、私だけ上手く笑えなくて、
「マミー、本当はもっと可愛いのにね」とケンに言われてしまった。
温泉も家族だけで楽しめて、
懐石料理をのんびりいただいた。
阿部さんと古川さんには、
ちょっとしたお祝いのお品も渡して、
乾杯したり、
お写真を撮ったりすることも出来た。
子供用のメニューも用意して頂いたけど、
ケンは、
「僕、同じものが良いな」と言うので、
翔吾さんがお子様メニューを嬉しそうに食べていた。
夜は、子供達をお母様が見てくださることになって、
私は翔吾さんと2人で過ごせた。