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フレックスタイム
第5章 辛い過去
「百合、大丈夫?
気分悪くなった?」

私が首を横に振ると、
「こうやって、百合が俺に寄り掛かってくれてるだけで、
なんか幸せだな。
触れ合ってるだけで、気持ち良いし。
キスしても良い?」と言うと、
私の顔を後ろに向けてキスをする。

向きを変えるようにして、
膝の上に乗せるようにして、
向かい合ってキスをする。

「んー。ヤバいな。
出ようか?
このままだと、俺、百合のこと犯してしまいそうだ」と、
戯けて笑う。

「湯あたりしそうだし、出ようか?」と言って、
私の手を引っ張って立たせると、
手を引いて出る。


バスタオルで私のことを優しく拭いてくれて、
自分もさっさと拭くと、
「これ、着る?」と、
フワフワのバスローブを出してくれる。

社長のサイズだから、
すっぽりと足首までの長さだった。

「今度、百合のサイズのバスローブも買わないとね。
でも、大きいのを着てるのも可愛いけど」と、
私の顔を覗き込んで笑う。

「俺もバスローブ着ておこうかな、
話、長そうだし。
リビングで話そうか?」と手を繋いでのんびり歩いて、
ソファに座らせてくれる。
冷蔵庫からペットボトルの水も持ってきて私の手に持たせる。

社長は腕を回して肩を抱いてくれるので、
寄り掛かって、
目を閉じて呼吸を整えてみた。
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