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トパーズ
第10章 戦闘準備
「うわ。
ごめんなさい。
それは心配掛けちゃったよね?
覚えてないの。
死んじゃいたいとは思ったけど、
途中から意識なくなっちゃって…」


また、ミラノが泣いている。
しかも、号泣のレベルで。


「もう、大丈夫だってば?
元気になったの。
本当よ?」


「うっ…うっ…
自殺未遂かよ。
可哀想に。
しかも、裸で蘇生させたとか?
なんか、ズルい」


「ズルいって何よ?」


「いや、なんか、
仲間外れっていうか、
蚊帳の外っていうか…」


「インフルエンザで寝込んでたんだから、
仕方ないでしょ?」


「その後、
ずっと、ここに住んでるの?」


「一人に出来ないからって…」


「ズルいよ。
俺もここに住みたい」


「もう!
ミラノってば…。
ありがとね?」と、
頬にキスをすると、

「やだ。
唇にして!」と言うので、

「子供みたい!」と言いながら、
チュッと唇にキスをすると、

「ちゃんとしたキス、
してよ?」と、
私の首に手を回して、
濃厚なキスをした。


「ちょ、ちょっと待って?
やめ…」


「やだ。
やめない」と言いながら、
更に深くキスをする。


暫くすると、身体をそっと離して、

「あーあ。
こんなにキスしても、
勃たないんだからなー」と言って、
ミラノは自分で下半身を触る。


「もう!
バカね?」と言って、
頭を撫でてあげる。


「山田は、ノーマルだから羨ましいよ。
俺、ゲイだから、
こんな可愛い麻衣子にキスをしても、
勃たないからな。
あ、大丈夫だよ?
山田はタイプじゃないから。
もっと、ガッシリした男臭い、
熊みたいなのがタイプなんだよね?」とウィンクする。


山田くんは少しビックリした顔をしながらも、
「いや、僕も…」と言う。


「えっ?
山田もゲイなの?」


「違うよ。
違うけど…。
大き過ぎて痛くさせちゃいそうだから、
そういうことは出来ないな」と、
生真面目な顔で言うので、
私はどんなリアクションすれば良いか判らず、
困惑してしまった。


「大丈夫じゃない?
ちゃんとたくさん濡らしてあげれば。
だってさ、
究極、赤ん坊の頭だって通るんだから…」


「もう!
ミラノのバカ!
本当にデリカシーないんだから!!」と、
私はクッションを投げつけて、
部屋に着替えに入ってしまった。
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