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トパーズ
第10章 戦闘準備

脚がガクガクして、座り込んでしまいそうになる私を、
ミラノと山田くんが両サイドから支えてくれて、
何とか歩いて部屋に入った。
ソファに座り込むと、
山田くんが抱き締めて背中を撫でてくれて、
ミラノは慌てて冷蔵庫からペットボトルの水を持ってきてくれて…
私にくれる前に、自分で飲んでしまった。
「強姦って…?」
ミラノは本当に涙を浮かべながら私の顔を見た。
「あのね…。
インフルの時、ミラノや山田くん達が帰った後、
私、強姦されちゃったの」と淡々と言った。
「あいつ…
殴ってやれば良かった。
麻衣子、大丈夫なのか?」
「大丈夫な訳、ないじゃない?
でもね、岳人さんのお父様の病院で治療してもらったし、
黒田先生と岳人さんが、
ずっと一緒に居てくれたから、
やっと落ち着いたの」
「ごめん。
俺、何も知らなくて…」
ミラノはポロポロ泣きながら私を抱き締める。
「まだ、何かされるかもしれないけど、
私、負けないから」
「もうさ、
俺と山田が、SPみたいに麻衣子に張り付いておくから。
一人で外、歩くなよ?」
「もう、大袈裟ね?
って前なら言ったかもしれないけど、
甘えさせてもらうね。
今日だって、一人だったら、
拉致られてたかもしれなかったもん」
「そうだよ。
麻衣子、小さいからな。
合気道とか、習うか?
近くに道場あるぞ」
「知ってるでしょ?
私、運動苦手だから…」
「強姦って…
ヤラれたのか?」
「もう!
デリカシーないんだから!」
「許せない。
黒田先生は…」
「もちろん、知ってるよ?
私が縛られたまま、残されてたのを岳人さんと助けてくれて、
病院に連れて行ってくれたの」
「縛られて?
で、薬も?
酷すぎるよ」
「だから私、医学部に行って、
そういう目に合う女の子を助けてあげたいし、
弱い立場の人や病気の人を癒したいの。
なんかやってないと、
後ろ向きになって死にそうになったから」と笑った。
「本当に、風呂の中で、
溺死する処だったからね?
黒田先生と二人で、
慌ててバスタブから引っ張り上げて、
蘇生させたんだから」
「えっ?そこまでしてたの?
私、裸だった?」
「いや、バスタオルは掛けてたよ?」と紅い顔をした。
「知らなかった。
てっきり貧血かと思ってた」
「手に剃刀も持ってたから…」
ミラノと山田くんが両サイドから支えてくれて、
何とか歩いて部屋に入った。
ソファに座り込むと、
山田くんが抱き締めて背中を撫でてくれて、
ミラノは慌てて冷蔵庫からペットボトルの水を持ってきてくれて…
私にくれる前に、自分で飲んでしまった。
「強姦って…?」
ミラノは本当に涙を浮かべながら私の顔を見た。
「あのね…。
インフルの時、ミラノや山田くん達が帰った後、
私、強姦されちゃったの」と淡々と言った。
「あいつ…
殴ってやれば良かった。
麻衣子、大丈夫なのか?」
「大丈夫な訳、ないじゃない?
でもね、岳人さんのお父様の病院で治療してもらったし、
黒田先生と岳人さんが、
ずっと一緒に居てくれたから、
やっと落ち着いたの」
「ごめん。
俺、何も知らなくて…」
ミラノはポロポロ泣きながら私を抱き締める。
「まだ、何かされるかもしれないけど、
私、負けないから」
「もうさ、
俺と山田が、SPみたいに麻衣子に張り付いておくから。
一人で外、歩くなよ?」
「もう、大袈裟ね?
って前なら言ったかもしれないけど、
甘えさせてもらうね。
今日だって、一人だったら、
拉致られてたかもしれなかったもん」
「そうだよ。
麻衣子、小さいからな。
合気道とか、習うか?
近くに道場あるぞ」
「知ってるでしょ?
私、運動苦手だから…」
「強姦って…
ヤラれたのか?」
「もう!
デリカシーないんだから!」
「許せない。
黒田先生は…」
「もちろん、知ってるよ?
私が縛られたまま、残されてたのを岳人さんと助けてくれて、
病院に連れて行ってくれたの」
「縛られて?
で、薬も?
酷すぎるよ」
「だから私、医学部に行って、
そういう目に合う女の子を助けてあげたいし、
弱い立場の人や病気の人を癒したいの。
なんかやってないと、
後ろ向きになって死にそうになったから」と笑った。
「本当に、風呂の中で、
溺死する処だったからね?
黒田先生と二人で、
慌ててバスタブから引っ張り上げて、
蘇生させたんだから」
「えっ?そこまでしてたの?
私、裸だった?」
「いや、バスタオルは掛けてたよ?」と紅い顔をした。
「知らなかった。
てっきり貧血かと思ってた」
「手に剃刀も持ってたから…」

