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トパーズ
第11章 更なる試練

「由貴と話をするけど、
麻衣子はどうする?」とミラノに訊かれて、
とても冷静に話は出来ないと答えた。
「俺も…大ごとにしたくないだろうから、
今回は話には入らない方が良いだろう?」
と、黒田先生は言った。
それで、ミラノと山田くんが由貴と話をしてくれた。
由貴は始めは認めようとしなかったけど、
写真に時計が映り込んでいたと言われて、
逆上して喚き始めたそうだ。
ミラノや山田くん達、男子にちやほやされていること。
あっさり理系に転向しようとして、好成績をおさめること。
黒田先生をはじめ、先生方からも可愛がられていること。
全てが気に入らず、
嫉妬心で気が狂いそうだった。
だから…
家庭教師にレイプされて、
メチャメチャになれば良いのにと思った。
どうせ、セックスなんて、
どうってことないし。
そしたら、
何事もなかったように平気な顔して登校している。
だったらと、
学校に黒田先生とのことをリークした。
それでも、何も起こらない。
それで、写真をポストに入れて様子を見て、
新学期になったら、
学校でばら撒いてやろうと思ってた。
そんなことを言っていたそうだ。
本当に信じられなかった。
「そんなことをやったら、
学校から君を追い出すよ?
どんな手を使ってもね」
と、山田くんは静かに言ったそうだ。
「何も起こらないって…
黒田先生は他の学校に飛ばされるんだよ?
それで満足かよ?
クズ女!」と、ミラノも言ったそうだ。
山田くんは、
「麻衣子さんはどんなことをされても、
笑って流すような強さがあるよ?
でも、僕達が許さないから。
判ったね?」と言ってくれたらしい。
私は、
本当に幸せだと思った。
こうして、私を理解して、
守ってくれる人が居る。
由貴さんは…
やりたいことも出来ず、
親から言われるまま、
やりたくもない理系の勉強をさせられて、
どうしても歯学部に行かなければならない。
きっとそんなことがプレッシャーになってるんだと思う。
由貴さん、可哀想なのよ。
そう言ったら、
「麻衣子、甘いよ?
あんなことされてさ」とミラノはプンプン怒る。
「麻衣子さんらしいな。
山本先生のことまで、
思い詰めてて可哀想とか言いそう」と、
山田くんは静かに笑った。
そうして怪文書事件は終わった。
麻衣子はどうする?」とミラノに訊かれて、
とても冷静に話は出来ないと答えた。
「俺も…大ごとにしたくないだろうから、
今回は話には入らない方が良いだろう?」
と、黒田先生は言った。
それで、ミラノと山田くんが由貴と話をしてくれた。
由貴は始めは認めようとしなかったけど、
写真に時計が映り込んでいたと言われて、
逆上して喚き始めたそうだ。
ミラノや山田くん達、男子にちやほやされていること。
あっさり理系に転向しようとして、好成績をおさめること。
黒田先生をはじめ、先生方からも可愛がられていること。
全てが気に入らず、
嫉妬心で気が狂いそうだった。
だから…
家庭教師にレイプされて、
メチャメチャになれば良いのにと思った。
どうせ、セックスなんて、
どうってことないし。
そしたら、
何事もなかったように平気な顔して登校している。
だったらと、
学校に黒田先生とのことをリークした。
それでも、何も起こらない。
それで、写真をポストに入れて様子を見て、
新学期になったら、
学校でばら撒いてやろうと思ってた。
そんなことを言っていたそうだ。
本当に信じられなかった。
「そんなことをやったら、
学校から君を追い出すよ?
どんな手を使ってもね」
と、山田くんは静かに言ったそうだ。
「何も起こらないって…
黒田先生は他の学校に飛ばされるんだよ?
それで満足かよ?
クズ女!」と、ミラノも言ったそうだ。
山田くんは、
「麻衣子さんはどんなことをされても、
笑って流すような強さがあるよ?
でも、僕達が許さないから。
判ったね?」と言ってくれたらしい。
私は、
本当に幸せだと思った。
こうして、私を理解して、
守ってくれる人が居る。
由貴さんは…
やりたいことも出来ず、
親から言われるまま、
やりたくもない理系の勉強をさせられて、
どうしても歯学部に行かなければならない。
きっとそんなことがプレッシャーになってるんだと思う。
由貴さん、可哀想なのよ。
そう言ったら、
「麻衣子、甘いよ?
あんなことされてさ」とミラノはプンプン怒る。
「麻衣子さんらしいな。
山本先生のことまで、
思い詰めてて可哀想とか言いそう」と、
山田くんは静かに笑った。
そうして怪文書事件は終わった。

