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トパーズ
第2章 新たな恋
学年末試験の後、
2年になった時のコースの希望を提出することになっていた。

文系か理系か?
そして、私立か国公立か?
それによってクラスが振り分けられていくけど、
成績によっては希望が通らないこともあると聞いた。


同じ班の由貴さんは、理系科目が相変わらずの酷い成績だったけど、
私立理系と希望を出すと言っていた。
3姉妹の真ん中で、絶対に歯学部に行って、
歯医者の旦那を捕まえて婿養子にしないといけないからだそうだ。

「だって、姉は不細工で頭も悪いから、
歯学部には行けない。
せいぜい歯科技工士が関の山。
逆に不細工な妹は、ビックリするほど頭が良いから、
歯医者じゃなくて、医学部に行かせるってパパが言ってるからね。
美人な私が将来有望なオトコと結婚しないとダメなのよ」と、
由貴さんは自嘲的な表情で言う。

ミラノも理系。
国公立の理系クラスに行くと言った。
「男子って、そう言うもんでしょ?」

まこちゃんは、親の弁護士事務所を継ぐから、
国公立の文系にすると言った。


「私も法学部に行きたいけど、
理系、やっぱり苦手だから、
私立の文系かな?」と私が呟くと、

「おお!
ほぼ女子しかいない、
パラダイスのA組か。
そっちも良いな?」と、まこちゃんが言った。

「あんたはどうせ、茉莉子さん一筋でしょ?
馬鹿みたい」と、由貴さんが笑う。

ふと見ると、ミラノが少し、
複雑そうな顔をしていた。



部活をするまこちゃんを残して、
3人で帰宅した。

「あっ!オトコと会うんだった。
駅に行くね!」と由貴さんが行ってしまい、
私とミラノが残った。


「良かったらうちに来ない?
ママがなんか、ケーキ焼いたって言ってたから」とミラノが言うので、
「うん!」と答えて、
のんびりミラノの家に寄ることにした。


ミラノの家は小洒落たマンションで、
海外の小物なんかが所狭しと飾ってある楽しい家で、
これまでも試験前とかに時々お邪魔していた。


「あら!
麻衣子ちゃん、いらっしゃい?
今日ね、アップルパイ焼いたから、ちょうど良かったわ」と、
ヒラヒラとフリルがついたローラ・アシュレイのエプロンを付けたお母様がにこやかに迎えてくれた。
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