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トパーズ
第17章 東京から札幌へ
東京に戻った。
最初にしたのは、ミラノの家に行くことで、
「結婚の申し込みと承諾を受けに行ったら、
結婚式することになって…」と報告した。

写真を見せながら様子を説明すると、

「まあ、麻衣子ちゃん、綺麗だわ。
本当にお姫様じゃないの!」とミラノのお母様に言われて照れてしまった。

これから、役所に届け出して来ると言うと、
「俺も行く!
立会人と、カメラマンするよ?」と身支度を整える。

と言っても、Tシャツと短パンなので、
「そんな格好なんて!」とお母様にお尻を叩かれて、
ジャケットにパンツ姿をしてくれた。

「あちいから、ジャケット手で持つんで良いよね?」と、
既に汗だくで言うので、笑ってしまった。

お父様の車で、役所に行って、
届けを出した。
ついでに、パスポートの手続きもしてしまう。


「これからどうする?」とお父様に言われて、

「…先生にも報告してきます」と言うと、
「じゃあ、夜にでもいらっしゃい」と、
そのまま帰って行った。


お花を買って、
3人で霊園に行って、手を合わせて報告した。

まだ、新しいお花があったので、
先生のお母様に連絡をすると、
日本に帰国されてると言うので、
先生の家で待ち合わせをすることにした。


私が元気になったことも、
岳人さんと結婚したことも、
とても喜んでくれていた。

そして、
「誰も住んでいないと資産価値も下がるし、
家も死んでしまうから、
賃貸するのでも、
処分するのでも良いのよ?」とさえ言ってくれた。



私は、まだとても考えられなくて…としか言えなかった。
私にとっては、
ここは先生との思い出はない場所だけど、
訊くと高校に入る時にここに入居して、
途中留学もしていたけど多感な頃に過ごした家ということだった。
妹さんの思い出も詰まってると思うと…。


「麻衣子さん、本当に優しいのね?
貴女と一緒に過ごせて、
純一は幸せだったと思うわ」




お母様はもう少しここに残ると言うので、
3人でその後、ジャズバーに行った。

マスターさんに、入籍してきたと言うと、
とても喜んでくれて、
お祝いにとシャンパンを開けてくれる。

私が遠慮すると、
「おめでたかい?」と言うので、
「私、本当にお酒弱くて、
舐めただけでひっくり返ったんです」と言って笑った。
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