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トパーズ
第17章 東京から札幌へ
その日の夜も含めて、
3回ほど岳人さんの本宅に行ってお食事などをご一緒した。

ご両親とも、そこでお話をした
岳人さんの家では、会うことはしなかった。


その後、横浜の叔母には電話で入籍のことを伝えた。
「全く、お姉さんに似て勝手なんだから!」と言ってたけど、受け流した。

鎌倉の祖父母の処にも、
改めて岳人さんと出掛けた。
古い茶室に正座して落ち着いた気持ちで過ごせた。



札幌に戻って、大学に結婚したことなどを学生課に伝えて手続きした。

「うちはね、結構、学生結婚してる生徒、居るから。
子供連れて遊ばせてたりもね。
出席日数とか、単位とか、
気になることあったら、気軽に相談すると良いよ」と言われて、
ホッとした。

担任になっているフランス語の先生にも報告した。

「あの…日本での披露宴はまだ先ですが、
先週、フランスの実家というか…祖父の家で結婚式してきました」と言うと、

「やっぱりハーフなんだ?
道理で僕よりフランス語流暢な訳だ」と、
全く違うことを言われて拍子抜けしてしまう。

「いえ、クォーターですけど」

「写真とかはないの?
うわ、ここ、お城じゃない?
凄いね。
図書室とかあるよね?
良いな。
使用人とかも居るんだ」

「あの…。
良かったら遊びに来てください。
私、居なくても、
祖父母はお客様来るの、大歓迎ですから」

「良いの?
楽しみだな」と、
結婚のことより、グランパの館のことに夢中になっている。

「ここの教会の建築様式は…」と言い始めるので、

「先生!
見るとこ、違うでしょ?
私を見て、綺麗とか、可愛いって言うべきでしょ?」と言うと、

「このティアラとネックレスも凄いね?」

「家に伝わるものだそうです」

「ロマンがあるよね?」と脱線していく。


ハッとして、
「とにかく、おめでとう!」と言うので、

「早く出産とかもしたいから、
判んないことあったら、
教えてくださいね!」と言うと、

「この教会で洗礼式とかするなら行きたいな?
なかなか、見れないんだよ」と言う。

「じゃあ、先生も育児、
手伝って貰いますからね?」と笑うと、

「良いよ。
手伝うよ。
なんか、楽しみになってきた」と言うので、
話はそこで終わった。


私達の担任は、
ちょっと変わってるということが判った。
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