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トパーズ
第19章 結婚披露宴とその後
私の妊娠初期ということを親族に伝えたことで、
周りがとても私の体調に気を配ってくれることになり、
口煩い横浜の叔母さまですら、
かえって親切になり、無理矢理家まで挨拶に来させるようなことも言わなかったので、
東京の自宅でのんびり過ごしつつ、
ミケーレとも会えたし、グランパ達とも過ごせた。

ドライな母は、
「ちょっとパリの仕事を片付けてくるわね!」と言い残して、
結構早いタイミングでピエールとフランスに戻ってしまった。


ミケーレのミラノ郊外にあるという家は、
とても古いお家らしくて、
グランパと面識があるようだった。

隠しているのもと思って、
「岳人さんのもう1人のお父様なの」と紹介すると、
私と同じように「2人もお父さんが居るとは幸せだね?」と言っていた。

おまけに、亡くなった父と同じスイスの寄宿学校に行ってたことも判り、
とても不思議な縁を感じると言っていた。


黒田先生のご両親は、ニューヨークに戻るということで、
私の家にご挨拶に来てくださった。

そして、私名義になっているマンションについては、
「本当にどのようにしてくださっても構わない」と重ねて言っていた。

亡くなった娘と息子のことを思い出す家には、
もう戻ることはなく、
そのまま2人でニューヨークに暮らし続けるとのことだった。

勿論、忘れたいという訳ではないけど、
自分達より若くして亡くなった2人を思い出すのがまだまだ辛いと仰っていた。

私の妊娠の報告をすると、
そちらについても喜んでくださっていて、
帰り際に、
「生まれ変わって大好きな2人と一緒に居たいって思っているのかも…」とお母様が思い掛けないことを言っていたのを、
2人でいつまでも噛み締めていた。


年明けまでミケーレは日本に居たので、
年越しを私の家で一緒に過ごした。

勿論、翌日は岳人さんの本宅、
そして更にその翌日には鎌倉の私の祖父母の処へ行ったので、
1人で過ごさせることになってしまったけど、
「これまでもずっと1人だったから、
全く問題ない。
年越しを一緒に過ごせただけで、
とても幸せだよ」と言ってくれた。


ミケーレがニューヨークに帰国した後、
私達も後期試験の為に札幌に戻った。

「絶対にビジネスクラスで!」と、
親族一同から強く言われて、
贅沢なフライトをすることになった。
そして、試験も無事に終わった。
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