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トパーズ
第20章 出産はイベント!
賑やかな年末年始の後、
試験も終わって、母もパリに戻った。

時子さんも本宅の仕事の引き継ぎを終えて札幌に移動してきて、
住み込みしなくてもご実家から通いで来て貰う方向になった。

「どうしてもという時は、
勿論お泊まりしますからね!」と、
頼もしいことを言ってくれる。

「岳人様のオムツも替えてましたから」と笑う時子さんの笑顔は、
本当に見ていて安心出来た。


バレンタインシーズンに、
ミケーレも久し振りに来日出来て、
雪まつりなんかも一緒に観に行けたりした。

「この歳になって、
孫を抱けるなんて!」と、本当に喜んでくれた。



同じ時期にミラノもご家族と遊びに来てくれた。


「ほら、出産の時はご家族様たくさんでいらっしゃるって聞いてたから見舞いも行けなかったし…」と言いながら、
いつもの優しい顔でミラノのお母様が微笑むのが嬉しかった。

そして、赤ちゃんに触ろうとするミラノと駿くんに、

「ちゃんと手を洗ってからにして!
あなたたち、バイキンだらけなんだから!」と言ってるのも楽しくなってしまった。


一緒にジャズバーにも行って、
ミラノの加わった久し振りの私達の演奏を聴いて貰ったりもした。


ミケーレの腕の中で、
音楽を聴きながら赤ちゃんはスヤスヤ眠っていた。



春休みも終わり、新学期になると、
少し大学の授業の様子も変わってきた。

その分、時子さんにお願いする時間帯も増えたけど、
一コマ空いていたら家に戻ったり、
お天気の良い日はキャンパスまでお散歩に連れて来て貰ったりもした。


大学でも、
「育児しながら通学する夫婦」の私達は、
結構目立っていて、
先生方もそれに対して好意的だったのは、
おそらくお祖父様達の根回しもあったのだと思った。


その晩秋から冬にかけて、
第二子の妊娠もして、
4年生の7月に里帰り出産した。


今度も男の子で、
「女の子が良いわ」と言っていたお祖母様達に対して、
お祖父様達は「跡継ぎが増えるのは喜ばしいことだ」と言って乾杯していた。


隔世遺伝なのか、次男はお母様に似た切長の少し古風な顔立ちをしていた。


男の赤ちゃんを見て、どんな反応をするかを長男の時から気にかけていたけれど、
お母様はとにかく「可愛い赤ちゃんね!」ということを繰り返すだけで、
悪い方向にいくこともなくてホッとしていた。





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